置いてきたもの
今日の夕方。
陽は沈み
あたりは暗くなったころ
住宅街を通る帰り道。
電柱の灯りを見ながら
ふと思い出したかのように
ここ季節の早さを感じた。
そして僕は違和感を覚えた。
タイに行ったのは
12月中旬から下旬にかけて。
そのあとクリスマスを中日に入れて実家に帰った。
気づけば1月が始まっていて。
電柱の灯りと空気の寒さを
“味わい直して”みたとき
明らかに僕はまだクリスマスにいることに気がついた。
時の流れの速さ。
もしくは体感温度といった環境の不具合。
僕は今、明らかに置いてかれている。
いやはや、なにかを置いてきてしまったのかもしれない。
たしかに生まれて初めて
この年末年始の過ごし方をガラッと変えてはいるけれど。
ここまで心が適応できていないのは初めてで。
何か他のことをやっていても
感情は追いついてこない。
それが一体何なのか。
未だに分からない。