誰かの残香が, 音楽に宿る時.
現場確認のために, 上司らと共に車で移動した朝. チェッカーズや80-90s を代表するアーティストの曲を聴きながら窓を眺める.
最近よく聴く中森明菜は, 相変わらずの艶かしさと妖麗さを醸し出していて夜になると聴きたくなるものだ.
曲が持っている物語が好きだ. いや, 人の人生の中で“ひと時を彩った曲の話”が好きだ.
以前, とある人から若かりし頃の話を聞かせてもらった時, 「この曲を聴くと思い出すんだ.」と言った横顔が忘れられない.
曲を聴きながら, 人の一瞬を想像する.
誰かの記憶の残香がとある曲に残っているように, 僕を一瞬だけ誰かの物語を追体験させてくれる. 魔法だ. 音楽は.