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備忘録. LOTR pt.3
ロード・オブザ・リング 王の帰還 2022, 11/08
情報量が多い. .. 一つずつ解きほぐしておく.
これ誰の物語なんだろうを問うほど, 今見ても感慨深い一人一人のコンテクスト. 人の成長を感じる旅という名の人生を噛み締める. そうだLOTRは人生なのだ.
改めて, 覚悟と決意を想う.
影を生きつつ, 本来のアイデンティティに覚醒する感じはまさにekklēsiaそのものだなと. この王の帰還をそのように捉えらえつつ考えてみると至る所で聖書の物語そのものの箇所が幾分とあるなと想う次第.
人間的なあまり気人間的な部分が愛おしいなと登場人物達に共感しつつ, やはり根深く残るのは信じる心と勇気, そして覚悟を決めてやり通すのそう佇まいである. よくよく思い返してみると例えばアラゴルンの戦は殆どの場合負け戦と見受けられる始まりばかりなのだ. しかし, 希望の灯火は決して途絶えずなんらかの救いが彼らの上にある. 多分劇中において彼等が自ら勝ちをもぎ取れなかったのは最後のモンドールでの戦い(耐久戦)のみだったのでは?
ちなみに個人的には, アラゴルンの「For Frodo.」のシーンが1番好きだ.
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そんなわけで, 人生における戦いをまじまじと見ている. アラゴルンの決断とかまさにリーダーシップそのものだなと感じ, 3人組のチームワークとか多様性の化学変化そのもの. あるいはガンダルフの助言はある真理でしかないのに言われる人間は常に自己暗示ワールドの真っ只中であったりと.
愛の物語でもあるんだとまじまじと今回思っている自分がいる. エルモンド卿のあの慈しみ深い表情に泣かされた. あゝ, これが父性ったやつだ.
三部作を通して自己投影しながら考える, 「自分は誰の立場に近いんだろう?」という問いは, 寧ろ「どう在りたいか?」に打ち消される.
どうして我々は歳を重ねるほど頑なになり, 飛び込む勇気を失っていくんだろう. 最近の自分に重ねて気づきを貰った. リスクという言葉に囚われて, 新しい一歩が踏み出せなくなっていく. あゝなんて滑稽なんだ.
最後に, エルモンド卿とアラゴルンの台詞を思い温めながら終えたい.
「I gave hope to the Dunedain.」
「私はDunedainに希望を与えた. 」
「I have kept no hope for myself.」
「私は自分に希望などもちません. 」
手放せ. 握りしめているものを.
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