エヴァンスとカントール.
Bill Evans のことをもし書けと言われたら1冊の本を作れる. しかもそれは, 音楽の理論の話しを書かずとも, だ. それぐらい愛してやまないエヴァンスが残してきた残光が眩しくて切ないのだ.
君の魂の色が何色だろう?
出逢う人々に, 聞き続けている僕のテーマだ. というと身構えてしまいがちだけれど, 質問攻めにするつもりはないのでどうかお手柔らかにお願いしたい.
と本題に戻るけれど, 僕は踊り屋なので音楽を楽器ではなく身体で奏でて語らう身分だ. それがゆえに, 音への感度を音という波以外に対して触れ合うという“行動体質”が勝手に作られてる. ダンサーと呼ばれる人々はそんな生き物だ.
エヴァンスの音楽が虜にするのは単なる美しささとか叙情さだけではない.
音楽が持つ, 時空を広げる魔法を使えてくれるのだ.
現実になった魔法は次元を広げてくれるのだけれど, それは無限の話に似ていると思っている. むしろ瓜二つだ.
そう考えるとゲオルク・カントールの生涯とエヴァンスの生涯を重ねてしまう…
無限の彼方のワームホールから出てきた欠片を僕たちは追っているのかもしれない.