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1週間ワンオペロック 前編

さて、2020年10月27日、我が家に新たに6人目となる女児が誕生したのですが、妻はかなり小柄(僕もですがw)なのと、これまでの娘達の出生データ上、出産は妊娠37週を少し過ぎた頃、つまり予定日より3週間程早く生まれる確率が非常に高かった為、(四女以外は皆37週目の前半で生まれました。)十中八九、今回も37週目だろうという予想で、36週目に当たる11月頭にお義母さんにこのコロナ禍にも関わらず、助っ人でオランダへ来てもらうようスタンバイしてもらっていました。

子供達は「おばあちゃんが来るまであと何日!」とカウントダウンを始めていたのですが、お義母さんの到着を待たずに10月26日夜、妻が破水。

翌朝まで待って子供達を学校に送った後、そのまま病院へ、そして午前11:00過ぎに、今回は妊娠35週目の出産となりました。

オランダは自宅出産を選択できるケースもありますが、妻はいつも早産なので病院での出産を希望。

赤ちゃんの臓器などの発育の関係で、本来37週以降が出産のセーフティーラインだそうなのですが、六女は体重2100gとかなり小さく、とりあえずは保育器に入って温度の確保、肺の機能が整っていないので数時間後に新生児病棟に移動し、酸素マスクを付け、分娩時に細菌が入り感染症にかかった為抗生剤の投与、黄疸も出たのでブルーライトを数日あてつつ、母乳を与えるため鼻にチューブを通し、その他一日2回の血液検査など諸々の為、母子共に入院ということになってしまいました。

11月に入ってからという思い込みと、お義母さんが来てから生まれてくれないと困るという勝手な希望から完全に油断していたのですが、1週間パパと5姉妹で母親なしの生活が始まったのでした。

六女誕生の当日、晩ご飯は僕の得意料理?のインスタントラーメンを鍋で作り、皆でつつき、2歳半の五女も僕の隣でほとんどグズることもなく朝まで寝てくれました。

翌日10月28日 水曜日の朝。
長女と手分けして4人分の簡単な弁当を作り、適当な朝食をそれぞれ食べ、服を着替え、長女は学校へ、三女と四女をオランダ語補習へ連れて行き、補習している30分の間に五女を連れ素早くスーパーで買い物を済ませ、戻って三、四女をピックアップし学校へ遅れて行きます。

その後、次女は別プログラムでまた別の施設へ連れて行き、水曜日は学校が昼までなのでそのまま次女と五女を連れ、長女、三女、四女を学校へ迎えに行きます。

毎週水曜日は13:45から長女と次女がスイミングなので、皆で簡単な昼食の後、本来は小学生だけで留守番させるのはオランダでは御法度とされているのですが、このコロナ禍、周りの方々に子供を預かってもらうのは少々抵抗もあり、それは最終手段にしておこうと思ったのと、オムツが取れたばかりの五女を預けるのも迷惑がかかるかもしれないということ以上に、五女が不安がって可哀想だと思ったので、ビデオ通話で日本のお義母さんと繋いで、三、四女をオンラインで見守ってもらってる間に長女と次女と五女を連れスイミングへ。

スイミングではコロナ対策として、当事者と保護者一人以外は中に入れない為、受付で超カタコトのオランダ語で、「妻が入院してるのだが、ベビーシッターをお願いする時間がなかったから、この子も連れて来た。」と必死で説明すると受付の女性スタッフと主任クラスの女性スタッフが何やら話した後、長女と次女に「あなた達一人で着替えられる?」と尋ねて、娘達が「Ja (はい)」と応えるとその主任クラスの女性スタッフが長女と次女を連れて行ってくれました。

五女と僕はスイミング施設の出入口付近で待機するよう命じられ、長女と次女のスイミングレッスンが終わるまで適当に戯れあって、約45分程そこで待ちました。

家に戻ると三女と四女は大人しくYoutubeにまみれており、スマホ越しのお義母さんに礼を言って、その日の夕食は冷蔵庫にあったハムとベーコンと賞味期限が迫っていた野菜類を適当にブツ切りにして塩胡椒と醤油などをこれまた適当にぶっかけて炒めた男の料理で乗り切りました。(子供らはほぼふりかけご飯で、長女が気を遣って多少食べていたものの、ほぼ一人で平らげたのは言うまでもありませんw)

10月29日 木曜日
この日も長女と手分けして弁当を作り、上4人を学校へ送った後、五女を連れて妻と六女を5分だけ見舞い、五女を連れ日本食デリバリーの仕込みをし、14:30に学校へ迎えに行った後、5人をギュッと車に無理矢理押し込んでユトレヒト〜アムステルダム方面への宅配に全員連れて行きました。

娘達も狭い車内で数時間我慢してくれ、晩ご飯はマクドのドライブスルーに寄って、大量のポテト&ナゲットを食べながら20:00頃帰宅。

長女や次女に四女と五女のシャワーを手伝ってもらい、気付けば各々が眠りについた状態でした。

10月30日 金曜日
朝食は昨晩の余ったマクドのポテトを温めて皆でつつき、弁当にはマクドのナゲットの残りを適当にぶち込んで簡易弁当を仕上げて上4人が登校します。

実はこの日は日本食デリバリーで約月一回オランダの最南端MaastrichtをはじめEindhoven、Tilbrug、Bredaなど南オランダを遠征する日に設定しており、一日中五女を遠征に同行させることに。

五女専用のお菓子やドリンクをいっぱい準備して午前中のうちに出発。
まずはMaastrichtまでの約3時間の距離をひたすら走ります。

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車の振動が心地良かったのか、母親不在の目に見えないストレスのせいなのか、行きはほぼ丸々五女が寝てくれたので、とにかく早く回り切ることだけを考えてひたすら高速を飛ばしました。

Maastrichtに到着する直前のサービスエリアでしっかりトイレ休憩を取り、一軒一軒五女を連れて回ります。

五女と対面したお客さんは「かわいー」とお菓子をくれたり写真を撮ってくれたり、長時間に及ぶデリバリーで五女の機嫌が心配でしたが、最後まで問題なくドライブデートを楽しみましたw

一方、長女〜四女の学校組は以前からお世話になっているベトナム人のチーさんが学校終わりで車で迎えに行ってくれ、チーさん宅で晩ご飯前まで預かってもらいました。

オランダ南端の宅配を終えて家に帰れるのが22:00頃になる予定だったので、五女の出産の際にお世話になった日本人クラームゾルフ(産後ケア専門の看護師さん)の小出さんに自宅に来てもらい、子供らの晩ご飯を作るのと寝かしつけるまでをお願いしました。

何度かご紹介しているのですが、世界で唯一オランダは産後ケア専門の看護師さん制度を採用しており、五女に続き六女の産後もとお世話になった小出さんをかなり早めに予約していたのですが、早産で入院になってしまった為、小出さんはキャンセルに。

退院してから1週間お世話になると思い込んでいたので、非常に残念でした。(基本的に産後1週間と決まっており、今回は入院ということで病院側が派遣してくれたクラームゾルフさんに毎日ケアしてもらいました。)

そうとはつゆ知らず、業務の延長のつもりでこの日の晩御飯の準備から寝かしつけまでのベビーシッター的な仕事をお願いしていたのですが、ここで僕が痛恨のミス!

ポストのフタの裏側に鍵を貼り付けておいたことを小出さんに伝え、南端へ宅配に出かけたのですが、マンションタイプの我が家はエントランスの鍵と部屋の鍵の2種類必要なことがスッポリ抜け落ちており、夕方家に来てくれた小出さんから電話がかかって来て、鍵を一つしかポストに貼り付けていなかったことに初めて気付くという大失態!!

しかも不運なことに貼り付けたのはエントランスの方の鍵で、家には入れないという大ピンチ!!!
#マーフィーの法則

時刻は18:00前、もうすぐチーさんが預かってくれていた4人を連れて来てしまう!
僕はまだ遥か遠くの宅配でどんなに急いでも21:00は過ぎてしまう!
さて小出さんを巻き込んだ村上家の大ピンチは一体どうなってしまうのか!?

つづく・・・

オランダサポート_20201128

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ドライバーサービス_20201123

デリバリーサービス_20201123



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