たくさん自分と向き合った1年、留学の振り返りと今後の展望
明日から1年ぶりの大学が始まる。久しぶりの大学生活にワクワクもするし、不安もある。この一年間休学をして、ずっと行きたいと思っていた国に留学をすることができた。まずはその夢を叶えさせてくれた、はまぎんglobal challenge(奨学金)と、留学を応援してくれた家族に感謝を伝えたい。
デンマークのフォルケ留学を終えてから9ヶ月も経ってしまったことにも驚きだし、ずっと書こうと思っていた振り返りNoteに今更取り掛かろうとしている(笑)もちろん自分の日記には書いていたんだけど、文章にまとめることが難しくって、なかなか書けなかった。だけど今なら書ける気がして、頑張って記憶を辿りながら書いてみます。
そして、アフリカのボランティア&アフリカ村のホームステイでは、自分が本当にやりたいことを見つけることができ、人生の転機とも言える経験もしました。どんなことをやろうとしているかは、このNoteの最後に書けたらいいな。
人生の夏休み、フォルケ留学
フォルケはよく「人生の夏休み」というけれど、今振り返ってみると確かに人生の夏休み、しかもめちゃくちゃ充実した夏休みだったなぁと思う。その人生の夏休みで得たものを3つにまとめてみる。
1つ目は、世界中に友達ができたことだ。今日もベルギーの友達と約半年ぶりに電話して、なんか感動してしまった。1年前までは、海外の友達とこんな風に電話して楽しむ時間があるなんて考えられなかった。英語はコミュニケーションのツールであって、英語ができれば世界中の人と友達になることができる。世界中に友達ができるということは、自分の価値観や世界観も広がって、より人生が豊かになると思う。
実際にフォルケ留学の生活の中でも、授業でもそれを感じた。例えば、ジェンダーについて考えた時、ヨーロッパ各国、日本や韓国、アフリカ、アメリカ、カナダ、南米地域の国々によって状況や価値観は本当に様々だ。そして比較することで、日本の強みや弱みを知ることになる。日本で生活して日本の大学にいたら得られなかった視点で考えられるようになったことが、成長できたと感じること。
そして、欧米の子たちが将来のこととか大学進学について、自由な発想を持っていることが、とっても私の就活への考え方を変えてくれた気がする。デンマークなどの北欧の国では大学は無料で行くことだできる。それなのに、進学率は60%ほどだ。もしかしたら、無償だからこそなのかもしれない。学歴は気にせず、自分の「好き」を追求しているように私は感じられた。だからこそ、ギャップイヤーで自分のやりたいことを見つけにフォルケ留学するヨーロッパの子は多い。私は絶賛就活をしなければいけない時期だけど、やっぱりもっと柔軟に考えていこうと思って、今はあまり就活をしていない。
IPCでは世界30カ国から生徒が来ていて、日本人もたくさんいたこともあって、カルチャーショックはあまりなかったけど、「異文化に触れるって楽しい!」こういう多文化社会が好きだなぁと心から思いました。
2つ目は、スローライフと幸福感について。デンマークといえば、幸福度が高い国。私は、「その秘訣は何か」「世界一の教育と言われる北欧教育が関連しているのではないか」という疑問を探しにデンマークに来たと言っても過言ではない。結論からいうと、それはもちろん教育も関係しているかもしれないけど、私はスローライフという文化が関係しているのではないかと思う。スローライフについて説明するならば、「心に余裕がある時間を日々の生活に作ること」だと思う。デンマークで感じたそのような時間は、例えば、授業の合間にコーヒータイムや、土日はどこに行くこともなくキャンドルや編み物をしながらゆったり友達と談話を楽しんだりする時間。デンマーク人にインタビューして、「休日に普段することは、寝ることと、家族と時間を過ごすこと」と言っていた。そういった一つ一つの文化や生活の中に幸福度が隠れているということを実感した。どんなに忙しい時も、それを忘れずにいたい。
3つ目は、自分、そして他人と向き合った時間だ。IPCでの生活では、いろんな人関わって過ごす中で、自分はどんな人間なのかということを考える時間がたくさんあった。その中で自分の性格や強み・弱みを見つけることができた。
また、特に印象的だったターム1とターム2の間にあったハイキングトリップ。20kgくらいあるリュックを背負って、毎日20〜30kmの距離を30人の仲間とハイキング・キャンピングをして、1週間でデンマークの島を1周した。挫けそうになる時もあったけど、友達と一緒にいることができたから最後まで頑張ることができた。ひたすら無言で歩いて、自分と向き合い、仲間と助け合った。本当に一生忘れられないトリップだった。
とても仲が良かった子と喧嘩をしたこともあった。文化のすれ違いもあるし、言語の壁もあった。だけど、文化を超えて向き合えたことが、私にとって大きな成長となったと思う。今どうしているかな。。。いつか絶対に会いに行く大好きな友達です。
最後に、「もし世界中に友達を作りたい」「自分と向き合う時間が欲しい」という人には本当にフォルケ、IPC留学お勧めします。私は行って本当に良かったなと思うし、この経験が次のアフリカでの生活にも活きていたと思う。
人生の転機、アフリカ生活
アフリカに行くことは、親や友達からも心配されたし反対もされた。私も正直不安で仕方なかった。それはきっとアフリカに関しての情報も少なければ、戦争や貧困といったマイナスイメージが強いからだと思う。だけど、行ってみたらやっぱり全然違う、行かなきゃ分からないことがあるっていうことをここでは伝えたい。
アフリカで生活を始めてからすぐやりたいと思ったことは、アフリカに対する日本人が持つ偏見を変えること、そしてより多くの日本人にアフリカに実際に来てもらってアフリカの素晴らしさを知ってもらいたい、ということだ。
もちろん貧困や教育課題、環境問題などたくさんの問題を抱えているけれど、それらに関して、ここにはあまり書かず、今回は私がアフリカのウガンダという国が好きになった理由を書きたいと思う。(以下箇条書き)
大自然!動物との共存
人生はもっと自由だと教えてくれた
可能性に満ち溢れているところ
子どもがたくさん
助け合いの文化
親切な人が多くて、とっても陽気な人が多い
年間を通して過ごしやすい気候
everything is possibleの世界
私が生活をしていた、ホームステイ先はど田舎にある自給自足の村。主食はマトケという甘くないバナナ。そして時々キャッサバやスイートポテト、じゃかいも、ライスがあったり、学校給食で毎日出るポショ(とうもろこしの粉から作る主食)を食べていた。タンパク質はほぼ毎日ビーンズから。肉類などの動物性タンパク質は1週間に1度しか食べることができなかった。嫌でもフレキシタリアン生活をしていた。だけど、全てがその日畑で獲れた食べ物。全く添加物は入っていないし、どこでどうやって育てられてどのように調理したのかということが分かる生活だった。日本にいると手軽にスーパーで手に入る食べ物。それがどこで育てられどのように加工されているのかということを確認することってほとんどしない。
だけど、それらを知ることって生きていることだ、って思った。私たちが食べているもの全ては、食べ物を育ててきた人がいるということを忘れてはいけない。
そしてインフラが整っていない村では、もちろん水道もガスもない。電気はソーラーパネルの発電で賄っている。水道はないから、ため池の水が雨水を使う。飲み水もそれらの水を沸騰させて冷やして飲んでいたし、シャワーの水もバケツ1杯の水でなんとか体全体を洗っていた。洗濯も手洗いで、とっても綺麗になる洗い方を教えてもらった。
調理は、もちろん焚き火。だけど本当にウガンダ人はすごくて一発で火をつけることができる。本当に技術がすごいなと驚かされた。
だけど、やっぱりこのような全く日本やデンマークと違った生活に最初はとても戸惑った。着いて1週間は体調崩していたし、まだ始まったばかりなのに早く日本に帰りたいと思っていた。あと4ヶ月もあるって思っていた。体調が治って食べれるようになって、ボランティアする学校にも行って子どもたちと関わるようになってからは自分がこの生活を楽しめているということを実感した。そして、私は自分の強みの一つとして「適応能力が高いこと」に気づいた。
毎日のように大自然と動物と子どもたちと優しい大人に囲まれて、本当に素敵な日々だった。時には文化の違いでの戸惑いを感じ、陰で泣いていることもあった。だけど、ウガンダの人々の心と、大自然と子どもたちが大好きで、私はこの生活が大好きになっていった。日本の生活は便利だけど、なぜかウガンダの村の生活が恋しくなってしまう。本当に不思議だし、私が自然が好きだからなのかもしれないけれど。
政治が腐敗していて、警察も全然成り立っていないけど、だからこそeverything is possibleの世界は面白かった。実際に私もビザの期間過ぎていたけど、特に何もなく過ごすことができた(笑)二人乗りのバイクに4人で乗っていたり、5人乗りの車にガタイのいい大人が8人乗ったり。乗合タクシーも何度も押しつぶされそうになりながら乗ったのが懐かしい。でもそれが当たり前だから誰も怒らないのもすごいなぁと思った。
最初は肌の色も違うし、結構ウガンダ人を信頼するまでには時間がかかった。だけど、ウガンダ人と一緒に過ごす中で、たくさん助けられ、陽気で親切な人がたくさんいると知ってからは、心を開けるようになったし友達もすぐできた。自己開示をしていくことって、コミュニケーションにおいてすごく大事だよねって思った。
こんな感じで、私はアフリカ・ウガンダが大好きになったんだけれど、その中で見つけたやりたいことについて、次の章で書きたいと思う。
今後やりたいこと
貧困解・環境問題へアプローチをするための養蜂ビジネスの可能性について探る
実はウガンダで養蜂や蜂蜜の持つ可能性について知って、これはもしかしたら貧困問題や環境問題にアプローチすることができるのではいかと思っている。簡単な説明にはなるが、養蜂をすると主に5つのメリットがあるからだ
1つ目は、他の仕事に比べて時間や土地を使わなくても大丈夫な点。
2つ目は、養蜂をすることで生産量が上がること。例えば今自分たちの生活を賄う分しか生産できていない村の人々も、商品として売るための余剰の生産物を採ることができるようになる。
3つ目は、蜂蜜自体を商品として売ることができ、収入が増える。
4つ目は、蜂蜜は身体にとっても良いこと。ウガンダでは、薬としても使われているくらいだ。そして、ミツバチが持つbee venomは実は免疫力を上げる作用があるのだ。
5つ目は、環境保全になることだ。人間の生活や森林伐採、地球温暖化による気候災害のために蜂は危機に追いやられている。しかし、その蜂は私たちの食べ物を生産する上で欠かせない。養蜂は蜂を守ってあげることができ、さらに人間は蜂が作った余分な蜜をいただくことができるのだ。
これらをするためにクラファンをしたいと考えているので、ぜひ応援よろしくお願いします。TEHsのConnect Africa to Japan projectで、教育支援を行う
もちろん私は、教育分野のボランティアに行ったので、教育支援もやはりやっていきたいというのがあります。もともとSDGsの活動をずっと行ってきたTEHsのプラットフォームを通じて、アフリカの子どもたちと日本の大学生が繋がることができるプロジェクトを行いたい。来年2025年2〜3月に行うウガンダツアー企画
冒頭で書いたように、私はより多くの日本人にもっとアフリカに来てもらいたいという思いを持っていて、それを実現するべく、ツアー企画もしています!2つの資格を取る
アフリカで私はやっぱり子どもが好きなんだと気づいたので、ずっと取ろうか迷っていた保育士資格を取るために今独学で勉強しています。いい勉強法知っている人いたら教えてください><
そして、ウガンダで日本語を教えてほしいと言われ、何も知識ないまま教えていたのですが、やっぱりちゃんと学びたいと思ったこと、そして日本語教師という仕事もいいなと思い、勉強を始めました。来年までかかりますが頑張ります!
将来について考えること
自分のやりたいことは見つかったけど、やっぱり将来に対する不安はたくさんある。だけど、8月にちょっと就活の説明会とか参加してみて、やっぱりなんか違うと思ってしまった。自分にあった働き方とか、やりたいことができる職場を見つけていきたい。
そのためにも、いろんな人の話を聞きたし、特にアフリカで活動している方や、日本語教師をやられている方と繋がりたいです!
ここまで、こんな長文を読んでくださった方ありがとうございます。明日(いや今日からの)大学も頑張ります!
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