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”余裕”について考える@フォルケホイスコーレ

幸せの国、と言われているデンマークに留学して約1ヶ月となりました。
ヒュッゲな時間を体験したり、みんなで楽しいことを考える場に居合わせる体験から、デンマークらしさを少しずつ深く知る様になってきました。そんなか、久しぶりに「日本人だな、私」と実感することがありました。

昼食と午後の授業の間に日本とのオンライン会議があったり、授業が終わったらすぐに外出する予定がある日でした。

昼食後の授業はお料理で、みんなで巻き寿司を作りました。日本人が得意そうだからか、巻き寿司用の卵焼きを作る役割に割り振られました。ここで問題発生! ここはデンマーク、卵焼き器(長方形)はなくて円形のフライパンで卵焼きを作らなくてはなりません。

ここで急に日本人モードが発動!「いかに日本で作る卵焼きに近づけるか」「いかに効率的に作れるか」を考えるモードに入ってしまいました。早く作ること、日本の卵焼きと同じものを作ることが目的の授業ではありません。楽しく料理をしながら、世界のことを学ぶ授業だったはず… なので私と一緒に卵焼きを作った人も不愉快だったかもしれません。

後から考えると予定が詰まって時間に追われていたせいで、私の”日本人スイッチ”が入ってしまっていたのでしょう。日本ではいつも時間に追われて過ごしてきたので、忙しくなると仕事モード、日本モードになってしまうことがわかりました。

私が在籍しているフォルケホイスコーレでは90分の授業の間に30分間の休憩があったり、昼食が1時間半あったりして、焦って次のことを考える必要がありません。土日もゆったりと過ごせる様になっています。

車のハンドルでいう”あそび”みたいな時間があるので、自分の内面を深掘りしたり、将来のことを考えたり、人と触れ合ったりすることができます。久しぶりに時間の余裕がない状況に陥って自分の変貌に驚きました。

人間は忙しいと目的を見失ったり、視野が狭くなりがちなのかもしれません。朝から晩まで予定を詰めて仕事に、サードプレイスに、趣味に走っていた日本での自分を思い出しました。もうあの生活には戻れない、戻りたくないなと思ってしまいました。

しかし今の日本で、考える余裕を持ちながら、組織で働くことってできるんだろうか? 新しい働き方を編み出す必要性がありそうです。
さてどうしたものか… 答えが出ない問いが続きます。

#デンマーク #フォルケホイスコーレ #デンマーク語 #幸せの国 #心の余裕 #働き方 #日本

1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪