
家の近くに、何があるといいか
久しぶりに会った友人と、家の近くには、何があるといいか友人と雑談していた。(久しぶりにあったにも関わらず、こういったなんてことのない話ばかりしている)彼は都会暮らしで、駅とコンビニは絶対必要だと言う。さらに、スーパーやポストがあれば完璧だと続けた。私は車中心の生活をしているので、少し驚いた。確かにスーパーが家から5分以内にあると便利だと思っていたが、実際はその距離でさえ車で行ってしまうことが多い。以前は歩いて行くこともあったが、バナナと牛乳を買ったら、もうそれだけで重くなってしまい、ついつい買いすぎる私には歩くのがしんどくなってしまった。
コンビニは、むしろ近くにない方が良い。甘いものを手軽に買ってしまいがちだからだ。でも、近所に美味しいパン屋さんがあれば嬉しい。
私が家の近くに欲しいのは、広い公園と図書館だ。狭い住宅地で庭を作りたがる人が多いのを見ると、少し不思議に感じる。近くに大きな公園があれば、そこを自分の庭のように使えるのに、と思ってしまう。SNSでよく見る、狭い庭でプール遊びをして問題になるという話を考えると、むしろ市民プールが近くにある方が良いのではないかとも感じる。
私はいつも読みたい本が次々に増えていくが、全部買うのは難しい。だから、図書館は必須だ。特に子供には、たくさんの絵本に触れてほしいし、成長してからも本に囲まれた生活を続けてくれたら嬉しい。こうして考えてみると、本当に人それぞれ、求めるものが違うのだと改めて実感する。
以前は、都会には何でも揃っていて便利だと信じていた。でも今では、日当たりの良い部屋や美しい景色こそがかけがえのないものだと感じている。娘を迎えに行く途中で見る、鮮やかなピンク色の夕焼けや、山に沈む夕日、夜空に浮かぶ星々を指差すことができるこの生活は、都会では得られなかったものだ。若い頃には、これ以上に便利さを重視していたが、今では優先順位が変わってしまったのだろう。
友人と話しているとき、私たちの考え方が全く違うことにお互い笑ってしまった。違うことを楽しめるようになったのは、若い頃とは違う自分を感じる瞬間だった。それぞれが、自分にとって大切な暮らしを見つけていければ、それでいいのだと思う。