児童相談所に通報された話 その3
重ねて最初に申し上げておくと、虐待はしてないですし誤報でも誤通報でもない、そして日本の医療機関と児相との連携は素晴らしいという話です。
虐待していなくても通報されてしまうケースは多々あるということと、通報された後どういうやりとりが行われるかについての体験談を少し書き連ねています。
■帰宅から数ケ月後、本当に児相職員さんがやってきました!
無事の帰宅後。
地元の脳神経外科への通院が始まりましたが、経過も順調で、つつがなく暮らしておりました。
大変だった手術の日のことを、我々家族でさえも忘れかけていた某月某日。
忘れもしない、私は部屋に子どもを寝かせ(件のベビーベッドですw)、掃除機をかけていた時に、インターフォンが鳴りました。
見慣れない男性1人、女性1人が立っています。
丁寧な物腰で、児童相談所の職員であることを告げられ、「お話をさせてもらいたい」と仰いました。
慌てて掃除機を片付けたことだけは鮮明に覚えています(苦笑)
■アポなしでやってくる
そのとき思ったのは、「きちんと連絡くれていれば、部屋の掃除も早くに終わらせて、お茶の準備くらいしておいたのに!」ということ。
ですが、後で聞いた話ですと「アポを入れると逃げられるので、児相職員は突撃訪問が原則」だそうで。確かにそうですよね…。
アポを入れると逃げられる、けれどアポを入れてないから逢えない可能性がある、そんな効率の悪い仕事をやってくださってるのかと思うと、全国の児相職員さんには頭が下がります…。
(そして面倒な仕事を増やしてしまって本当に申し訳ない…!)
しかも頂いた名刺を拝見すると、片道60キロほど離れたところにある児相からお越しの様子。我が市には児相がなく、管轄の児相はそこしかないのだそうで。
もう少し児相の数を増やしたら、フレキシブルに動けるかもしれないのに。予算とかいろんなものが許さないんでしょうね。
お話は、リビングに上がってもらって、子どもを交えて(と言っても我が子Bはベビーベッドで寝てましたが)小一時間ほど。
入院までの経緯を改めてお話しし、退院後の経過をご報告し、とりとめのない雑談をしてお帰りいただきました。
そうそう。私が本職でもないのに児童福祉に少し関心があるのは、自分の一族に福祉関連の仕事をしている者が多いからだろうと推察しています。
中でも私の実父は児童相談所職員だった経歴があります(-_-;)。
「にもかかわらず児相のお手を煩わせて本当に申し訳ないです」と言う話で笑い合ったのを覚えています。一族の笑いものだわぁ(苦笑)
まぁ、そういう家系ですので、誤報でもなく児相に通報が行くこともきちんと知ってくれているので、笑われたりもせずに済んだんですけども。
■ケースワーカーの友人から言われた話
そんなこんなで呆気なく、しかし内心はびくびくして児相職員さんとの面談を終えました。
もちろん友人達にもこの話をしまして。
「退院の時にきちんと医師から『虐待はなかったと伝えておく』と言われたのに、やっぱり児相の訪問を受けちゃった。ということは、私、これからずっと児相に目をつけられていくのかなぁ」
と愚痴ったところ、当時ケースワーカーをしていた友人が、
「リストに上がってきた以上は、絶対に訪問しないといけないのよ。けど、我々ケースワーカー達は、家に着いた瞬間に、虐待が行われてる家かどうか、ほぼ直感で分かるよ。だから、一度訪問を受けたなら『ここは大丈夫なお家』としてリストから削除されてると思うし、安心していいと思う」
と心強いお言葉をくれました。
…確かに私も清掃業者として数多くのお宅を訪問しますが、家に踏み入れる前から「ここはヤバい気がする」みたいなのが分かるんですよね。にじみ出る何かを感じます。そう言うのと一緒かな(そうだと信じたい)。
お陰様で、我が家はそれ以降、児相さんの訪問を受けておりません。
■番外編:脳外科vs小児科
生後半年ということは、予防接種スケジュールなどでパンパンな時期です。生後3歳までは本当にママさん忙しいんですよ…。
頭の手術ということもあって、いつから予防接種を再開していいのか、脳外科の方に訊きましたら、
「かかりつけの小児科医の指示に従ってください」とのこと。
小児科医にお尋ねしましたら、
「かかりつけの脳外科の指示に従ってください」とのこと。
あー、つまりどちらも責任取りたくないってことだよね。
まぁ気持ちは分かるけど(;^ω^)
結果として自己判断で予防接種を再開せざるを得なくなりました。
これはどちらを責めるとかそういうのではなくて、お互い難しい問題だと思うし、私がその立場ならそう言うよなー…とちょっと思ってしまいました(;^ω^)
何事もなかったから良さそうなものの、ここのところは少し連携をとってやって欲しかったな、という希望(というか提案)です。
■日本の児相は本当に良くしてくれます
日本で子どもにまつわる哀しいニュースが出るたびに、関係している児童相談所が袋叩きに合ってるのを見ると、居たたまれなくなります。
私の場合は(多分)「問題なし」ということで1回きりの訪問でしたが、彼らはリストに上がってきた家を何度も何度も訪問して、家族と話し合いをして、子供を救ってくれてるわけです。
その功績はほぼ表に出てきません。なぜなら、助けた子どものプライバシーを最大限に配慮しないといけないから。
ミスがあった時だけ素直に世間に報告をし、世間から袋叩きにされる。こんなに報われない仕事ってないと思いませんか。民間では、功績だけを声高らかに訴え、ミスは躍起になって隠そうとするのに。
それでも日本の子供のために尽力してくださってる児相の皆さんには本当に感謝です。
あと、いじめ問題で「学校に相談しても埒が明かない」場合、すぐに病院を受診しろ、と言うのも聞いたことがあります。
我が子のケースのように、病院と児相は直結していますので、もし暴力を受けるなどのいじめに遭った場合は真っ先に医療機関へ駆け込みましょう。教育委員会では対処が遅い上に隠ぺいされます。
あと、重ね重ね、ベビーベッドの柵には注意をしてくれ!( ノД`)シクシク…