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便利家電にすら頼れない人が一定数いるんだなぁ…

先日、半年ぶりのお客様宅にお伺いしてきました。
前回お伺いした時は衣類が所狭しと引っ掛けられていて大変に見苦しかったのですが、今回はやけにスッキリ。
「頑張ってお片付けなさったんですね!」とお尋ねしたら、
「いえいえ。実は乾燥機付き洗濯機を買ったので、部屋干しせずに済むようになっただけなんです」と苦笑いなさっていました。

なるほど、部屋中に引っ掛けられていた衣類は洗濯物だったわけですね。
それがなくなっただけでスッキリするし、本人も毎日が楽なのだそう。
「いい決断をなさいましたねー」と笑い合ったのですが。

ところで、
Twitterなどで「新生活を始めるなら乾燥機付き洗濯機と食洗機はマストですよ」みたいなことを呟くと、途端にバッシングに遭うのだそう。
理由は「便利家電に頼って生活するのは卑怯!」と言うモノらしくて、これってよくわからないですよねぇ。

そもそも便利家電に頼ってはいけないというのなら、その人は洗濯機すら使用せずに洗濯物はすべて手洗いすべきなんですけども? もちろんエアコンも掃除気も使っちゃダメ。あ、コンロもダメですね、自分で庭で火熾ししてくださいね、となるのですが…。

「頼る」ことを「ダメなコト「卑怯なコト」」だと思い込んでしまうと、自分自身にも優しくなれないわけですよね。

家事代行という仕事は、誰かから頼られる仕事。
便利家電すら許せない人たちは、もちろん家事代行なんか「超ズルい」ことだと思ってらっしゃるでしょうし、恐らくご依頼はないはず。
でも、「自分は〇〇の分野だけはどうしようもないので誰かを頼ろう!」と思うだけで生活も楽になる。生活が楽になると人生も楽になるのですが。

もちろん便利家電を買うにはお金がかかります。
お金を掛けずに生活が楽になる方法を知りたい、という声も、分かります。
でも、洗濯物を全部干して、乾かして取り込んで畳んで仕舞う、という一連の動作に一体何分かかるか、はかったことがある人はどれくらいいるでしょう。
私は家事代行なので、「ひとつの家事にかかる時間」はかなり綿密にはからないと駄目だし、その金額を考えながら仕事しちゃうので、
「毎日洗濯物を干したり畳んだりするのに1時間かけるのなら、その時給で洗濯乾燥機が買えちゃうな…」という計算もしてしまうのです…。

買う買わないはともかくとして、
買った人を「ズルい」と非難するのも、また違いますよね(;^ω^)
借金してでも洗濯物に「費やす時間」を買ったのかもしれないし。決してズルしているわけではない。なのに「楽をする」=「ズルいこと」の方程式はなかなか頭から離れません。

私のお客様に、毎月1回(2時間)ご依頼なさる方がいらっしゃいますが、その方は
「月に2時間、家事代行をお願いするだけで自分の生活空間がきれいに保てる。私はその楽できた時間を仕事に費やせばいいだけ。十分すぎるしwin-winの関係」と仰って下さってます。

家事なんて効率よくこなしてナンボですからね!
頼れるものは頼っていきましょう。便利家電でも、家事代行でも!


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