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年齢のせいにしたとき、それが「老いる」ということ
先日のこと。
とあるお客様との話の中で「年を取ってから本を読もうと思ってたって目は見えないしきついし絶対に読まない」(だからこそ、読みたいと思った今こそ読んでおくべき)という話をしていました。
私もすごくそう思います。というか、そういうnoteを先日書いたばかり。
ジグソーパズルが趣味だった義母が、いま全然パズルを触ろうともしないのは、目も見えないし指も動かないから。だから、年を取る前に趣味も整理した方がいい。
…と、このnoteを書いた時は本気で思っていましたが、他人からそう言われると「本当にそうかしら?」と疑いたくなるのが天邪鬼の私です(笑)
■所属している合唱団の話
私は長らく合唱団に所属しており、しかもこのメンバー、みんな70歳前後。
どう考えてもリタイア世代ですし、「練習はほどほどにして楽しく歌おうよ」とでも言いたげな世代です。
ですが、ここ数年、練習量は倍増し、恐ろしいほどにレベルを上げています。一昔前は私がお手本! みたいな感じで教えてあげていたのに、今となっては私が一番の足手まとい。確実に私だけ練習不足。
年齢的なモノを言えば、私が一番うまいだろうしやる気もあるはずなのです。ですが、「好きなことをやるのに年齢は関係ないんだな」ということをまざまざと見せつけられます。
■オタクの先輩の話
ちょっとオタクの話。
私のジャンルには大御所様のような人がいて、私より一回りくらい年上の方です。もう10年くらい前には「老眼が始まって、コミケで配置図を見るのが苦痛」と仰っていました。古参オタクあるある現象です。
その話をお聞きするにつれ、「こうやって人はオタク趣味を諦めていくんだろうな」と思っていた私。しかし大御所様は違いました。
自分の行きたいサークルさんの名前を言えばその場所をピコン! と地図で教えてくれるアプリのようなものを自作したとのこと。「これで今まで通りお宝ザックザクよ、ふふふ」なんて笑っていらっしゃいました。
■文字書きをしてる私の話
小説らしきものを書くのを趣味にしている私。10代前半から書き始めたこの趣味も、きっと20代には辞めてるだろうなと思っていたのに、まさか30代で再燃。アラフォー、どころかオーバー40の年齢でその勢いが衰えることはありません。上記のオタク先輩と同様、かなり老眼も始まり(涙)パソコンを打つのも大変ですが、まだまだ書きたい話がある。ついでに言うと、腱鞘炎もひどくてPC入力がきついんですけど、筋トレしながら手首にサポーターを巻き、書くための体力を維持するために軽い運動までして、必死に文字を錬成しています。
どう考えても10代の時より書いていますし、ここにきてまた沼が増え、しかも最推しジャンルが今春再始動との情報、いまから更に右手を鍛えなきゃ! という状況です。
■年齢を言い訳にし始めたとき、それが「老いる」ということ
ここまでつらつら考えたとき、ひとつの考えが浮かびました。
それは、「どんな年齢でも趣味は楽しめる」ということ。
けれどそれを「年齢のせいにして諦めようとしたとき」、それこそが「老い」なのではないでしょうか。
最初の例に挙げた読書の話も、「年を取って時間ができたら読もう」と考えているということは、すでに「今の忙しさ」と「読書」を天秤にかけて「忙しさ」を選んだということ。
その言い訳を、後日になって「年を取ったから」と言い換えているだけ。
年を取ったからダメになった趣味なのではなく、それは本当は「どうでもいい趣味だっただけ」なのかも。それを認めたくなくて、その理由を年齢のせいにしていないか、ってこと。
年齢に甘えようとしたとき、それがあなたの「老い」なのかもしれない。
さらに言うと、年齢を重ねただけあって、書くものに深みができて(いると自分では思ってるんだ!💦)、より一層二次創作が楽しい。「年を取った」とはあまり感じてなくて、むしろ「素敵に年齢を重ねた」と自画自賛。
老眼がきつくて手首も痛くて大変だけど、私は今日も萌え小説を自給自足するぜ!
というただの抱負でした(笑)
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