「水稲」という最強の栽培作物
どうも、はちみつさんです。
本日は水稲、いわゆるお米についてちょっと書いてみようと思います。
実はスゴイ、水稲の特殊能力
私は富山出身、在住なので田んぼが周囲にあることが当たり前に育ってきました。
だからこそというか、水稲というものが実はスゴイんだということに気づきもしなかったわけです。
では、具体的に何がスゴイのか。
1.地上部で呼吸できる
2.連作障害を回避できる
3.機械化が進んでいる
地味と言うことなかれ!本当にスゴイんですよ!では行ってみましょう!!
1.地上部で呼吸できる
いきなり何の話だって感じでしょうか笑。
ちょっと我慢して聞いてくださいよ笑。
そのままなのですが水稲は地上部、いわゆる葉や茎の部分から空気を吸うことができます。それの何がスゴイんだというのは、畑作物を比べるとわかってきます。畑作物というのは畑、つまり田んぼのように「水を張らない」で育てる作物のことです。
畑作物は根から空気を吸い込みます。トマトやきゅうりなんかがそうですね。畑作物は根から下が水に浸かると呼吸ができないわけです。これは人間で言うところの首を絞められている状態です。なので、畑が台風や大雨で水浸しになると畑作物にとってはそれはそれは過酷な環境なわけです。枯れてしまいます。
ですが、日本といえば雨ですよね。春雨、梅雨、台風、秋雨、年中雨が降っています。それに加えて、多くの土壌が平地で粘土質になっていると、どうしても土地に水が溜まってしまうんですよね。そうなんです、日本は畑作物にとって結構しんどいんです(もちろん、日本の中でも雨の少ない地域や、関東ローム層など火山灰を多く含む水はけの良い土地もあるので全部が全部そうでもありません)。
さてさて、我が富山はと言いますと、年中雨は降るわ、土壌はねっとりとした粘土質だわでまあ大部分の土地が畑作物に向かないわけです。これは数字にも表れていて県内の農地の実に9割以上が田んぼなんです。
長くなりました。つまり水稲は土地に水が溜まっても平然と生きていられるという、畑作物にはない特殊能力を持っているのです。
2.連作障害を回避できる
つづいて、連作障害への適応性です。
これまた農業や家庭菜園をされない方には聞きないれない言葉で恐縮です。
ですが、これも大事なんですよ。例えばトマトなんかは同じ場所に2年も続けて植えたものなら、いざこれから収穫だってところで萎れてしまいます。これは青枯病という病気で、土壌中の菌がトマトに悪さをすることによって起こり収穫ができなくなってしまいます。困ったことにコレといった対処法がないんですよ。なので、連作障害というのは農家にとって結構な大事なわけです。
頭の片隅に残っている人もいるかもしれませんが、むかーし学校の地理かなんかで「三圃式農業(さんぽしきのうぎょう)」とかやりましたよね。ヨーロッパの方で、土地を3区画に分けて毎年ローテーションさせるってやつです。これはまさに連作障害との闘いだったんですよね。1つの作物を作るのに3倍の面積が必要というのは効率面を考えるとなかなか大変だったのではないでしょうか。
そして我が日本なのですが、そんなに土地はないわけです。
そこに現れたるは我らが「水稲」です!
ななななんと、水稲は連作障害をものともしません。なぜそうなるかといえば、水を張ることで土中の悪さをする菌が減る、微量要素が水から補給される、とか色々聞きましたがちょっとうろ覚えですごめんなさい、みんな調べてみてね。
3.機械化が進んでいる
そして最後、水稲は最も機械化が進んでいるといって過言ではないでしょう。
田おこしのトラクターに始まり、田植え機での田植え、収穫はコンバインや乾燥機・籾摺り機といった感じに。
会社員としての本業を持ちながらも田んぼができるというのはやはりこの部分が大きいのではないでしょうか。
富山はありがたいことに、港があること、豊富な水資源があることなどにより沿岸部に軽金属工業が発達しました。これらのことで農家は会社員として勤めながら実家の田んぼをできるという、ある意味富山らしさがうまれたのかなと思います。
どうでしょうか、水稲スゲー!と思いませんか!?笑