007.森の魚
夜の闇に泳ぐ魚は
星を食すと僕は唄う
けれども大丈夫
シャコ貝がまばらに
真珠を空に放つわと君が続く
世界はいつだってぐるり繋がって
ほら
いまの君と僕みたいにさ
君のしろい足を僕の足が撫でる
膝小僧のあたりでUターンして
シーツの海に漂うその息を
食す魚に僕ももうやがて成ろう。
ちへいせんも
すいへいせんも
わからない程に暗い夜の闇は
おはようとおやすみを分け隔てなくするために。
はじまりとおわりと
こんにちはとさようなら。
ほら
ぼくはいつも いまでさえ
君という海を泳いでいたい。
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