啓蒙3要素説
啓蒙を3つの方法的要素に分解しそれらの説明をします。
❶模範的開拓者型啓蒙
自ら目指すべき方針を実践し切り開く事で次に続く人々を招き入れ巻き込み発展させていく行動とアピールが主な啓蒙。
メリット:説得力があり理論と実践が調和している傾向にある。目の前で釣りを見せて手に入れた魚を与える方法でもある。
デメリット:啓蒙する本人の知見や技術が古くなったりした状態で専門外に強引に関わると害悪にすらなり得る。啓蒙する本人に負担が大きい。
❷教育的支援者型啓蒙
後進を守り教え導きつつ自立を促す啓蒙の態度または行動。
メリット:人的基盤を構築出来る。基礎を根付かせるには1番向いている。
デメリット:時間がかかる上に地味。啓蒙より人的交流や利害が主になる場合がある。
❸批判的闘争者型啓蒙
誤った情報や態度に行動などの支持者や体現者を直接的・間接的に関係なく批判する事によってなされる啓蒙活動。
メリット:派手であり単独でも実行可能。娯楽的。
デメリット:基礎を根付かせるには3つのうちで1番不向きであり、意図せぬ悪影響に発展する危険性がある。啓蒙の内容よりもその過激な態度や行動ばかりが目立ち、本来の啓蒙の目的が損なわれる場合すらある。
SNSでは❸の批判的闘争者型啓蒙ばかりが悪目立ちして、専門家やその専門的知見が広まるどころか誤解され拡散され情報人災といっても良い社会的損害問題が発生している様にも思われます。
どの要素が充分で不足しているのか。どの様なアプローチをすべきか再検討すべきかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?