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文山温泉-台湾、太魯閣奥地の秘境野湯-

今回は、2023年9月17日に太魯閣渓谷奥地の文山温泉を訪問した記録を書こうと思う。

文山温泉とは


1914年、台湾総督府が厳重民族のタロコ族を討伐するタロコ討伐の最中、日本兵部隊の深水少佐が発見した温泉、太魯閣国家公園の中の唯一の野外温泉
(Wikipediaより抜粋)
2005年には土砂崩れにより観光客2人が死亡したということもあったそう


Wikipediaに掲載されている画像


行き方


現在は東台湾地震の影響で、崩壊が進み到達が困難になってしまったかもしれない。
当時の到達方法としては、まずは台北→花蓮へと鉄道で行き(3時間)、花蓮駅からバスで太魯閣国立公園へ向かう、太魯閣国立公園内の天祥(Tianxiang)というバス停まで行く。
ここからさらに公園の奥に進む方向へ道路沿いに40分ほど歩く。泰山隧道というトンネルまでたどり着いたところで、トンネル入り口右手側にハイキングロードのようなものが認められる。そこを進んでいく。


以前この温泉に行った人のブログを見ると、トイレなどもあり整備されたハイキングロードであったそうだが、2023年9月現在ではトイレは土砂崩れで跡形もなくなっていた。(台湾東部自身が2024年4月にあったことを考えると、さらに道は荒廃しているだろう)

時折道には土砂崩れの後も認められた。

これが温泉へ至る道
この奥のところが以前の記録だとトイレのあった場所

自分の生命を預けるのが一時不安になるようなつり橋を渡るとついに温泉への階段へとたどり着く。


これが温泉に至るためのつり橋


つり橋

温泉に至るための階段は崩壊しており、手すりも完全に崩壊していてロープなしで降りるのには危険が伴ったため、温泉へは到達できなかった。
憧れの海外秘境野湯への道は、あと数十メートルで閉ざされてしまった。
すれ違った現地人曰く、ロープがないと降りるのは不可能であるとのことだった。


下が崩壊した階段、その下に広がる湯船も、土砂崩れで埋まってしまった

おそらくもう地震で完全に到達できない温泉となってしまっただろう。もう到達することができない温泉に対して、我々は思いをはせることしかできない。


ただ温泉に到達している現地人もいた。ロープなどの安全対策が必須の温泉であった


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