上昇婚は現実的なのか
近年、同類婚が増えている
「同類婚」とは、「自分と似た学歴、収入、背景」を持つ人を結婚相手に選ぶことです。似たような家庭環境で育ち、似た学校や職場を選んだ人同士が結ばれるという傾向です。
近年、この同類婚が増えているとされています。その背景には、学校や職場などで“似た価値観を持つ人”と出会いやすいことに加えて、女性の社会進出が進み、自身と同程度の経済力を持つパートナーを求める傾向が強まっているからではないかと言われています。また、育った環境が似ていれば、生活に関する価値観も合いやすいと感じる人が多いようです。
極端に異なる環境や収入、学歴を持つ相手では、共通の話題が少なく、ちょっとしたことで価値観が対立することもあり得ます。その点で、「同類婚」は「こんなはずじゃなかった」という後悔を減らす、リスクの少ない結婚の形なのかもしれません。
よく見ると、周りは同類婚ばかり
私は早慶大卒ですが、周囲の結婚している友人たちも、ほとんどが同類婚です。いくつか事例を挙げてみます。
詳細は控えますが、職業や収入を見ても、同じ会社、または職種で同等の収入を得ている夫婦が多いです。
また、見た目もどこか似ていることが多いです。昔から「結婚すると顔が似てくる」と言いますが、結婚前から似ている要素があるように感じます。
37歳で結婚した帰国子女の友人のお相手は、同じく帰国子女の年上の男性で、育った環境が近く似た価値観を持っていることで意気投合し、今もとても幸せそうです。
また、会社の後輩女性が同僚と結婚した際、彼女は美人で性格も良く、上昇婚も目指せたのではと(失礼ながら)思いましたが、実際にはお互い帰国子女で実家が裕福という、同類婚だったのです。
私の周りには少ないですが、奥さんが年収が少ないか専業主婦の場合は、奥さんが20代で元モデルやCAなどの男性に人気のスペック、または実家が裕福、もしくはその両方であるなど、何かしらのメリットを提供しているケースがあります。
そのメリットによって均衡が取れているのです。
共働きを望む男性が増えている
いわゆる「ハイスペ」な男性たちも、最近では共働きを望む人が増えているようです。
私や同僚は世の中的に「ハイスペ」に当たると思いますが、ハードワークが一般的で、男性社員の妻は専業主婦として家庭を支えるのが以前は当たり前でした。しかし、最近では若い世代を中心にフルタイム総合職で共働きするケースが増えています。
私達の世代は過渡期だったので、奥さんが専業主婦の同僚も多く、世帯年収が彼らの倍以上ある私達夫婦が羨ましいとよく言われていました。
20代から経営者をしている男友達も、結婚を機に仕事を辞めた奥さんに「できれば働いてほしい」と本音を漏らしています。
婚活中は上昇婚を目指していた
周りが同類婚で落ち着く中、私はずっと上昇婚を目指していました。パートナー選びでは「尊敬できるか」が重要で、自分の年収以下の男性は尊敬できないと思っていました。そのため、年収1,500万円以上の男性を探していましたが、そうした条件を満たし、かつ結婚に適した素敵な男性は既に既婚者であることが多いのです。
私自身も仕事が忙しかったため、忙しい男性とのお付き合いでは、会える頻度や連絡の頻度も少なく、恋愛がうまく進まないこともありました。
婚活塾に入る前まで「理想の生活」を明確に描けていなかったので、こうした男性たちが自分の「理想の生活」を実現するための「理想のパートナー」に合っているかどうか、見極められていなかったのです。
スペック重視で相手を選んでいたため、心から好きにはなれませんでしたし、本当の理想のパートナー像とも遠かったのかもしれません。もしそのままスペック重視で男性を選び続けていたら、今も独身だったかもしれません。
恋愛と結婚は違うもの
私は、婚活塾でのトレーニングや自身のマインドの変化を通じて、自分に合った最高のパートナーを自然と選ぶことができました。
夫と出会うことで、恋愛と結婚は違うものだと実感しました。
恋愛しかできないハイスペ男性といくら出会っても、時間を浪費するだけなのです。
スペックが理想通りの彼氏を作ることはできても、なかなか結婚に繋がらないという人は、理想の生活やパートナー像を見直し、自分に合う人がどんな人か知ることが大切かもしれません。