日本人はエリート層が働かなさすぎ・学歴低すぎ
3日前の日経の記事です。
TSMCが博士号持っている人を積極的に採用したいようです。
今年4月に熊本に第一工場が完成して、2027年を目途に第二工場も完成・創業します。
以下、記事からの引用です。
「昼夜を問わず研究開発に没頭できる人材はいないか」。台湾積体電路製造(TSMC)の幹部は2024年8月下旬、日本のある国立大学の大学院教授にこう尋ねたという。
具体像を確認しようとする教授に、TSMC幹部ははっきり答えた。「日本人は想定より働かないが、博士号を取得できる学生なら違うはずだ。積極的に受け入れるルートを広く築きたい」
(引用終わり)
幹部の言う通り、日本人は働かないんです。
研究に従事するようなエリート層が。
一般のフルタイム労働者については、働く時間が長いですが。。。
昨今、働き方改革で日本全体の労働時間短縮が叫ばれています。
ただ、短縮の対象とするのは、一般の労働者だけで良いです。
言い換えると、組織や上長の支配下に強く置かれて、
労働の裁量権が低い人たちです。
一方、上記のような立場でない労働者もいるわけです。
技術職、研究開発職は、給料が高いですし、
自身のスキルを活かす労働です。
若い人でも裁量権は、一般の労働者と比べると高い方です。
どちらかというと、企画業務型裁量労働制や
ホワイトカラーエグゼンプション(年収1,075万以上)が
フィットする働き方です。
労働者本人のやる気や希望があれば、
積極的に仕事を取り組める環境へコミットさせることも大切です。
もちろん、給料は高めに支払うべきですし、
労働条件を明確にしておくのは当然です。
優秀な人にはもっと働いてもらいたいものです。
アメリカやヨーロッパでは、エリート層はめちゃくちゃ働きます。
だから、一般の労働者と役員の給料格差が大きいのです。
一部のエリートが国や企業を引っ張っていく体制が必須です。
人材のボトムアップも大切ですが、
産業の中心が製造業でないと、高い効果を発揮できません。
そのためには、エリートをもっともっと増やさねばなりません。
エリートとは、高い偏差値の大学に通う学生でなく
修士号・博士号を持つ人を指します。
大卒の量を増やして、学歴の中央値を上げることではありません。
TSMCでは役員28人中17人が博士号の取得者です。
従業員全体でも3.5%が取得しています。
そう考えると、日本人のエリートは世界のエリートと比べて、低学歴です。
文系は学士レベルで終わる人が殆どです。
(私も他人のことを言えませんけど)
労働時間にしろ学歴にしろ、
エリート層のパフォーマンスを高める取り組みを行わないと、
世界に伍していけなくなります。
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