東大・京大の志望者数増加~少子化によるネガティブな上昇志向~
本日の日経記事です。
東大・京大の受験者数が前年と比べて増えているとのこと。
河合塾が共通テスト終了後の志望動向を調べたところ、
東大が9%増、京大が18%増でした。
一方で、今年の高3生は、昨年に比べて2.8%増です。(106万人⇒109万人)
大学受験者数も1.5%増です。(64.9万人⇒65.7万人)
18歳人口・受験者数の増加以上に、東大・京大の志望者数が増えています。
この要因を、記事では受験生の「強気志向」と分析しています。
強気という言葉は、ポジティブな意味合いで使われます。
ただし、強気な考えを持つキッカケは、
決してポジティブな要素だけとは限りません。
少子化が進みすぎて、大学進学率は50%台後半です。
レベルが高いと言われる大学も入り易くなっています。
10年前なら、早慶・旧帝レベルで満足していた層も
今は、東大・京大レベルでないと満足できません。
少しでも上に行かなければならない強迫観念が働くのです。
少子化ゆえ、「良い大学・良い会社」という世間が良しとする価値観を
体現しやすくなったた弊害です。