超高層建築物は経済衰退の象徴
ここ10年で、都内では超高層ビルやタワーマンションが増えてきました。
こんなに必要ないだろって思うくらい、開発・建築が進んでいます。
東京だけでなく、大阪や名古屋でも、超高層建築物が増えてきました。
正直、どこの都市の景色を見ても、代わり映えがありません。
大阪の梅田や堂島の景色が、東京だと言っても、
疑問を持たない人もいるでしょう。
日本で初めて超高層建築物が建てられたのは30年前です。横浜のランドマークタワーです。
そこから10年程はあまり建てられず、
2003年の六本木ヒルズ開業を期に、徐々に増えてきて、2013年に東京五輪の誘致が決まってから、爆発的に増えました。
日本の超高層建築物の歴史は、日本経済の衰退の動きと見事に一致しています。
バブル崩壊を期に始まり、平成不況を経て、
2010年代にGDPが中国に抜かれてから、加速度的に増えていく。
ここまでくると、超高層建築物は経済衰退を隠すハリボテと思えてくるのです。
建物の見た目だけは良いですからね。
きれいな外観、高さ、大きさで圧倒する事ができます。麻布台ヒルズには圧倒されます。
見た目の良さで経済の衰退を上手く隠すこともできます。
アメリカや西ヨーロッパの都市は、超高層建築物が日本ほど多くありません。
ニューヨークやロサンゼルスは多いですが、ここ10年・20年で一気に建てられた訳ではありません。
超高層建築物の需要は、経済成長率(年5%以上)の国もしくは可住地面積の少ない国(香港・シンガポール・湾岸諸国)にしかないと私は考えています。
正直、現在の中国ですら、超高層建築物はこれ以上必要ないでしょう。
開発したけど、人や企業が入ってこない
ゴーストタウンのような街もありますから。
建物が大きければ良いという話ではありません。
大切なのは中身が伴っているかです。