野球がそこそこ強い公立進学校が増えてきた~高校生の中で進む二極化~
夏の甲子園・都道府県予選が佳境を迎える。
代表校が決まった県もある。出場チームが多い県は、ベスト8〜16まで絞られてきた。
私は高校野球オタクではなく、高校オタクである。だから、甲子園や県予選の試合結果を楽しみにしている。試合自体は気が向いたときにオンライン生中継で観戦するくらい。
今年の各県予選結果を見ていると、都市部で多くの公立進学校がそこそこの結果を残している。例年よりもレベルが高い感じ。
下記にリストアップしたが、元々強い進学校(小山台、城東、東筑)だけでなく、野球では名前を聞かない進学校も県ベスト8〜16の実績を出している。野球推薦で大学行けるレベルではないけど、進学校にしては強い。
なお進学校の定義は、高校の偏差値60以上(みんなの高校情報で)とする。
特定の県だけでなく、全国的に結果を出している進学校が多い。
また、例年そこまで強くない大学附属校も強い。(日大とか東海大系列ではない高校で)
今年は、早大学院(西東京ベスト4)、青山学院(東東京ベスト16)、立教新座(埼玉ベスト16)。
これらの高校は、勉強がそれなりに出来ないと推薦入試での入学も難しい。
昨年優勝の慶應のような高校。
都市部の県ベスト8以上(強豪校)の高校となると、私立一色。スポーツ推薦で選手を固めている高校ばかり。基本的にスポーツ1本の生徒が多い。(ごくたまに文武両道の生徒もいる。)
設備や練習環境は非常に整っている。
一方、都市部の公立は高校のレベルに関係なく、環境が整っていない。
進学校は一部の高校がベスト8、16に進む。
大して部活に力を入れていない高校は1、2回戦負け。
そして、下位校は1、2回戦負けがほとんど。そもそも出場していない高校や合同チームで参加する高校が多い。
正直、下位校は弱い。特に普通科の高校。
最近、進学校については、勉強でもスポーツでも結果を残している。野球のようなチームスポーツに関しては、少子化で高校が減って(偏差値の低い高校が統廃合で減って)、ライバルが減っているのも1つの理由である。
公立進学校となると、中学生時代にそれなりに運動をこなせる生徒が多い傾向にある。運動神経は高校生全員の平均よりも高いだろう。内申点重視だから。
加えて、進学校に入るには学ぶ力や努力できる力が必要だ。
偏差値60の高校なら学力上位16%、65なら上位7%に位置していないと受からない。
やはり、目標に向かって何かに取り組める生徒は
勉強でもスポーツでも頑張れる。
文武両道で、運動部で県ベスト8、16の成績残して、一般受験で国立大学やMARCH関関同立以上に合格する。
対して、頑張れない生徒は何事も頑張れない。
高校受験の時点で既に差はついている。
高校に入学してより一層差が広がり、
勉強もスポーツも出来る生徒、勉強もスポーツも出来ない生徒と2極化する。
中間層の生徒が減っている気がする。自分が高校生だった十数年前よりも。
勉強は出来ないがスポーツは出来る。
勉強は出来るがスポーツは出来ない。
前者は、スポーツ強い私立高校に多い。
とりわけ、後者が減っている。高学歴の発達障害に多く見られる特徴の生徒が。
2極化の原因は、生まれつきの才能や能力の差だけではない。
勉強もスポーツも出来ない最近の高校生の能力が決して低いわけでも無いでしょう。
能力以上に、物事への好奇心、取り組む意欲、継続力が乏しいことが原因だと考えている。
私が他人のこと指摘できる立場ではないけど……