くどうれいんさんの「うたうおばけ」を読んだ。

久しぶりにTSUTAYAに立ち寄った。私の手には5000円分の図書カードがあった。この図書カードは大学から頂いたものだ。最強である。

小説のコーナーは本棚4列分しかない、比較的小さな店舗だった。
4列の本棚を何度も行ったり来たりして、何を買おうか、今の私にベストの本はなにかじっくりと探していた。

歴史小説は絶対に違うな~
表紙が暗めなやつもちょっと、、
なにせ本を読むのは半年ぶりくらいだったので、とにかく読み切れるもの。
軽くて薄くて読みやすいものを探していた。

そこで見つけたのが、くどうれいんさんの「うたうおばけ」というエッセイ集だ。

まず表紙に惹かれた。こういう絵柄がとても好きだったのでなんとなく手にとり、最初の一行に目を通していった。
面白かった。私と同じ人間だなと感じた。

そのままその本を買った。サクサク読めてなんだかじわっとする本だった。
だけど、私とはまた違う人生を歩んできたようで少し僻む気持ちもあったりなかったりした。

久しぶりに本を読むことのおもしろさを味わえた。

というか今まで、何をするにしても楽しくなかったのだが、その理由がなんとなくわかるきっかけになった。

私はなにかに没頭することにセーブをかけていた。
幼い時から何が起こるかわからない状況で育ってきたので、周りを常に気にしておかないと不安だったのだ。

そのおかげで、色々なことに気づける観察眼はついたように思うが、周りの目や、世間体をうかがわないと不安な人間になっていた。

しかし最近は、そのことに自覚できたおかげで、周りの目を気にしないで、好きなことや楽しいことに没頭してもいいんだ・・!と思えるようになり、本や映画などに没入できるようになってきている。

なにかに没頭するってとても幸せなことなんだなと思う。

今後も自分なりに本を読んでいきたい。




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