最近の都内小児科クリニック感染症の動向に関して〜現場から〜
2024年10月21日週
2024年10月21日〜の週は非常に咳のお子さんが多かったです。
当院もコロナ以降での最高来院数を記録しました。
ちなみにこれにはインフルエンザワクチン接種が始まっていることも影響しております。
感染症の内訳としては全体的に、(ワクチンや検診、喘息の定期受診などを除いて)
・咳や鼻水、痰、咽頭痛などをメインとした風邪が8割
・小さいお子さんたちの手足口病が1割
・胃腸炎が1割
と言った印象です。
検査で検出される病気で特に多いものはありませんでした。
当院はマイコプラズマのキットは不足しております。
とにかく咳のお子さんが多いです・・・
しかも、発熱や喘鳴などを伴わない乾いた咳嗽が多く
眠るのも大変そうです。
発熱があり、マイコプラズマ感染と診断される例もありますが、マイコプラズマだけではない印象です。
こういった咳はなかなか止めづらいのが困るところです。
メディアなどでもマイコプラズマが非常に多いということですが、キットも不足しておりますし、近隣の先生方の診断状況をみても臨床診断が多いとは感じております。それでも多いのは事実だと思います。
マイコプラズマは四年に一度流行ると言われておりますが、前回はコロナ禍でSkipしました。なので、前回の流行は8年前に遡ります。
免疫を持つお子さんも少ないため大流行していると考えられます。
手足口病
一方で、小さい子たちの手足口病も相変わらず多いです。
先週頃まで一時減少した印象でしたが、今週再燃しております。
当院では今シーズンに4回なったお子さんがおり、最多となっています。
これは、手足口病という病気を来すウイルスが多数いるために起こります。
一対一対応ではないのですね。
なので、手足口病を引き起こすウイルスに繰り返しかかると手足口病を繰り返すというカラクリです。
現在流行っているものの多くが対処が難しいものばかりです。
来院して頂いて診断しても、効果の高い薬があまりないためこちらとしてはやるせなくなります。
明日から金曜土曜と週末に向かいます。
土曜などは恐らく大混雑でしょう。
週末にかけて重症な子の見極めを間違えないように対応していきたいと思います。
このNOTEに関して
今回初めて投稿いたしました。
私は都内でクリニックを開業し運営経営しているnokk(ノック)です。
専門は小児科で小児科専門医を取得しております。
クリニックの規模としては最大2診制で看護師3名、事務3名で運営中です。
発熱外来も精一杯行っております。
小児科の中でも専門はアレルギーでアレルギー専門医も取得しており一般診療の合間に専門外来も行っております。
地域的にファミリークリニック的な面もあり、内科も診ております。
0歳〜90歳overまで通うクリニックとなっております。
外傷や皮膚、眼科、耳鼻科などできることはできるだけ診ております。
ホームドクターですね。
これからこのNOTEでは小児科アレルギー科のことや、医療界のこと、開業医の裏側などを気ままに投稿してきます。
よろしくお願いします。
まずは、継続できるように!なんとか頑張りたいと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?