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円卓を巡る冒険④終

これまでの冒険はこちら。

現在最有力候補のひとつである、マスターウォールのブループリント エヌニブンノゴ ラウンドテーブルを見てきた。(形もかわいければ名前もかわいいなこいつは!)

ちょうど出張する機会があり、その近くにマスターウォールを扱っているショップがあったのでここぞとばかりに訪れてきたのだ。

んで、実物を目にした印象はというと…。





「なんか……ちがうな……。」

という、素朴なものだった。




たしかに品質はめちゃくちゃ良い。木の手触りも最高だし、オーラもある。
マスターウォールというだけあって、ウォルナット材のことを熟知しているのだろう。

とても素敵なテーブルだと思う。こんなのが家にあったら最高だと思う。
でも、なんだか思っていたのと違うのだ。


うむむ、と自分の中で違和感を分析してみたが、やはり視点の問題が大きいような気がした。

このテーブルの魅力はなんといってもその天板の形だろう。ただ、この天板の形を十分に味わおうと思えば、上から見下ろさなくてはいけない。
ただ、以前にも書いた通り私の身長は低い。がんばっても真上から見下ろすことはできそうもない。

そして、なにより新居は平屋建てなのだ!
2階の吹き抜けから見下ろしたらさぞ美しいと思うが、我が家ではそんなことは不可能なのだ。

また、このテーブルは斜めから見下ろしたときの違和感が強いような気がする。そりゃ、マルとシカクの中間なのだから、脳は混乱するだろう。

思えば、マスターウォールの商品写真を見ても、近距離から全体を見下ろした写真はなかったように思う。


という感じで、最有力候補は一気にその他のうちのひとつに成り下がったのであった…。
(あくまで個人の感想です。愛用されている方がいたらごめんなさい)



と思いきや!そのすぐそばに神々しいまでのオーラを放つ円卓が……!!

ヒラシマ - アジレ サークル

ひと目見た瞬間、

「あ、こいつだ」

って思った。

ヒラシマの存在は知っていた。さんざん円卓を探しているときに出てきていたのだ。
消してしまったが、「円卓を巡る冒険③」にも途中までその名は刻まれていた。
ただ、ネットで見るぶんにはあまり良さがわからず、「ふーん」くらいな感じだったのだ。

でも、実物をみてその考えは一気に吹っ飛んだ。
素直に「これが欲しい」と思った。
とても静かで、心地よい感情だった。

これまで円卓をみていて、こんな気持ちになったことはない。
ただ、じぶんの求めているものと、ここに在るものが、ぴたりとフィットするような、そんな感覚を覚えた。

ヒラシマの魅力をひとくちに語るのは難しいが、やはり天板の加工に触れないわけにはいかないだろう。

画像では分かりにくいことこの上ないが、ヒラシマのテーブルは天板のフチがなめらかに湾曲しているのである。

これが実物で見るとほんとにありえないくらいのオーラをただよわせていて、ほんとうに神は細部に宿るのだなと感心したくらい。

店員さんによると真っ平らな天板にすることも可能だそうだが、ヒラシマを選ぶ人でそうするひとは皆無であるとのこと。
だよなぁ、それしちゃったらヒラシマじゃなくていいもん。

そして脚部も本当に美しい。写真で見ると「ふんふん」くらいな受け止めだったが、実物を前にするとその圧倒的なオーラにやられてしまった。

もちろん、脚はカットできるとのこと。やったぜ。

というわけで、自分の中で最有力候補が消え、そして新たなる最有力候補が生まれた1日だった。

あとは妻に実物を見てもらって判断を仰ぐだけだ。
自分のなかでは、これ以上に素敵な円卓にはもう出会えないだろうという確固たる自信があるが、どうなることやら。
どうか妻もヒラシマのアジレを気に入ってくれることを祈るばかりである。



円卓を巡る冒険 終


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