家づくりのはじまりは、一枚のチラシから
家を建てようと思ったのは、ポストに入っていた一枚のチラシがきっかけだった。
名前も知らない地元の工務店が完成見学会をするというチラシ。
いつもならポイと捨ててしまうのに、なんだか捨てられなくて、握りしめて部屋まで持って帰った。
漢字二字のいかつい会社名と、それにそぐわないオシャレな外観の家の写真。デザインも妙に小洒落ていて、「ああ、こんな家で暮らせたら幸せだろうな」と思ったのを覚えている。
妻に「こんなチラシ入ってたー」と渡しながら、内心では「ふーん」で終わると思ってい