溶けていく時間

時間の概念

私は物心がつく頃から、時間は早いものだと
認識があった。
公園で私よりも幼い友だちと遊んでいても
「あぁ、時が過ぎていく。この1秒が過去になっていく」
と思い、有限である時間の景色が空間が溶けていくようなそんな気分だった。

どうして、そんな刹那的に思ったのかはわからない。
ただ、他の誰よりも意味を見出そうと生きてきたからなのかもしれない。

そもそも本当は、時は無限で時間の概念を作り出したのは人間に過ぎない。今こうしてあるすべての
事象も人間が考え決めたもの。
地球や月や太陽は、規則通りに動いているだけ。

そして、生き物（いのち）に限りがあるから
時が生まれ（刻まれ）、過去・現在・未来に
時を超えるようになったんだ。

一日、そして年月が過ぎてゆくのが早い。
いちばんそう感じるのは、秋から冬に年が明ける前に強く思う。

時間を大切に私は生きている。
なぜなら反省はしても、
後悔はしたくない時を過ごしたいと思うから。