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タワーとリングについて週プレで書いた

久しぶりの週プレ連載告知。今回は『タワーの文化史』である。

ネタにする本の選び方は様々だが、今回は珍しく読む前から決め打ちで本書にした。理由は万博と結び付けられそうだったからである。

今年一発目の記事ということで、2025年に関係するネタにしようとなった。干支である蛇は、去年やったドラゴンと内容が被りそうなので却下。他に何か2025年に関連するものは何かということで、目についたのが大阪・関西万博だった。

しかし困ったことに、万博の文化史本が存在しない。強いて言えばこれくらいだろうか。

万博ネタではあるけれど、今年の大阪・関西万博と結びつけるのは難しそうだ。そこで連想ゲーム的に考えた結果、たどり着いたのが『タワーの文化史』というわけだ。「エッフェル塔」や「太陽の塔」など、万博の歴史は様々な塔と共にある。これならば書くことができるだろう、と。

だが、ここでまた困ることになる。大阪・関西万博で建てられる塔は、「太陽の塔」と合わせる形で「月の塔」らしい。ただ新設ではなく、香川県にあるやつを移設とのこと。

先端が光って派手ではあるが、高さは7.5mしかなく、シンボルタワーの歴史から語るにはちょっと弱い。やはりエッフェル塔に匹敵するものが欲しいではないか。

なのでタワーの文脈で「大屋根リング」を語ることにした。あれは水平方向に伸びた塔である、と。

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