娘と一緒に帰省した話①

母が新しい施設に転居して3か月、相変わらず毎日退屈して毎日出かけたがる母と、今回は一緒について来てくれる娘と3人でホテルに泊まることにした。
初めてのホテルだったが、値段の割に綺麗な入り口でテンションが上がった。ロビーは広く、大きな窓から美しい景色も見える。
それに、街中のホテルには珍しく大浴場があるのが嬉しい。(前の施設の近くにはお風呂屋さんがあったので、何度か母と一緒に行った)

部屋はツイン+ソファベッドの狭い部屋だった。おまけに窓からはビルの隙間から道路が見えるだけで眺めも良くない。ロビーで上がったテンションはすぐに下がってしまった。
母はすぐに「この部屋は安い部屋だわー。」と言った。
いや、確かにそうだけどね。

以前にも私が予約したホテル(過去に高級だったホテル)で、「安普請だわー」と言われたので、「ここ、私が予約したんだけど…失礼じゃない?」と言ったら爆笑していた。そういう「気を遣う」ということができなくなっているとわかってはいるけど、なんだか悲しくなってしまう。

そのあと母はベッドの上で大きな声で携帯に向かってしゃべっていた。
「〇〇ホテル、レベルは?」
どうやらGoogleに聞いているらしい。そんなことができるのか!と思ったけど、これまた失礼な話…。
(つづく)

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