ソウルハッカーズ2 レビュー

ソウルハッカーズ2をクリアしたのでそのレビュー。

ちなみに筆者はアトラスの作品はメガテン34、ストレンジジャーニー、葛葉ライドウシリーズ、ペルソナ345Q、などはプレイしている。
前作は未プレイだが、それでも問題無さそうなので、STEAM版を購入して、クリアした。

以下ネタバレ含む


・ストーリー
高度資本主義社会が行き着いた未来。文化、経済などがあらゆる物が飽和して、停滞していてイノベーションが待たれてる世界、の日本が舞台。
ネットワークから生まれた情報知性体Aionは未来予測で世界の終焉を観測。
それを防ぐ為にAionは人型の生命体2体を人類社会に送る。
みたいなのが、導入。
この生命体の内の1人、リンゴが今作の主人公で、アトラス作品としては珍しく喋るし個性が際立っていた。
名前の変更は不可。ドラクエ的な、主人公を自己投影するようなものではなく、プレーヤーは傍観者としてゲームを進行していくことになる。
ストーリーとしてはアトラスで良く見られる世界の破壊とか創造とかの話。
可もなく不可もなく、エンディングは恐らく2種類。筆者は初見プレイではグッドエンディングに辿り着いた。

・キャラクター
主人公リンゴはネットワークから生まれた生命体だけれども、感情もしっかりと持っていて殆ど人間と変わらず。
人間と関わる為にデチューンされていて、知らない事もあったり、ところどころ可愛かった。
他のキャラクターは基本的にみんな大人。
青臭さみたいなものはあまり感じられず、変に仲が良いわけでもなく、利害の一致から行動を共にしている感が強く、割と心地良い。
それぞれのキャラクターの思惑が割と、シンプルで分かりやすい。

・戦闘
アトラスのゲームとしてはかなりカジュアルなものになっていると感じた。
弱点を突くとスタックが溜まっていき、ターン終了時に溜まったスタック数に応じて悪魔を召喚、一斉攻撃、通称サバトが決められる。
それ以外は今までのメガテンやペルソナとそんなに変わらない。
キャラはそれぞれ悪魔を装備して戦う。それならキャラは別に要らなくて悪魔を召喚して戦えば良くね?とはならず、キャラそれぞれにスキルがあり個性の出しどころになっている。
例えば、リンゴなんかは雷属性で弱点を突くとスタックが多く溜まるようになっている。
ワンモアもプレスターンも追撃もなく、ターンの最後にサバトがあるだけなので単調で正直つまらない。
難易度はかなりヌルい。メガテン3のような先手を取られただけで詰みなんて事はないし、ストレンジジャーニーみたいにロウカオスニュートラルを気にしてパーティ構成を作るみたいな難しさはない。
基本的にちょっと弱点突いてサバトしてれば勝てる。
ボスもそこまで苦戦しない。
戦闘のテンポが悪い。もっとサクサクやりたいのに。

不満点

・低予算で作ったゲーム感が否めない
ボリュームはあんまりない。その為、ストーリーはやや駆け足気味。
登場人物が少なくて、ストーリーに厚みを感じられず、身内であれこれ悶着を起こしているだけって印象が非常に強い。壮大感に欠ける。
ダンジョンの数も少なくて同じようなマップばかりで、ソウルマトリクスと言うペルソナ5で言うところのメメントがあるのだが、どれだけ進んでも見た目、背景、BGMは一切変わらず退屈の極み。
ボリュームを持たせようとしてるのか、ダンジョンはめんどくさいギミックやワープが多数あり、踏破した所で達成感もクソもなく、ダンジョン探索は本当にダルいだけで面白味は全くない。
BGMも少ない。ダンジョン毎に違う音楽が流れるなんて事もない。余計に単調に感じる。
明らかに予算や制作期間が無かったんだろうなと感じさせられる作りになっている、と思わざるを得ない。
戦闘のテンポの悪さもボリュームを持たせようとしているためなのか?と勘繰ってしまう。

・総評
色々足りない部分が散見されて、正直に言えば面白くなかった。
つまらなかった。
ペルソナ5のような高い完成度をこのゲームに求めてはいけない。
値段に見合ってない。

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