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『はだかの おうさま』 原作/アンデルセン      文/岩川進         絵/柿本浩造


デンマーク生まれのアンデルセン。詩人として歩み出し、世に名前が知れ渡ったのは、童話からだったようです。亡くなる前までに書いた童話は156編。

“マッチ売りの少女”  “みにくいあひるの子”            など、わたしも幼い頃読んだ記憶のある絵本📕 ウキウキするようなファンタジー、全部がハッピーエンドになる話ではない。         幼心に、切なさと悲しさと、なんか胸にひっかかる絵本だったから、なんかただただ、ワクワクして楽しい時に読みたい本ではなかった思い出がある。

5月にオープンする、《はつしおとしょかん》へのご近所の方からの寄付の絵本📕

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1日に10回も洋服を着替える王様。

ある時、大嘘つきの2人が王様の前に現れ

“不思議な服があります。心の悪い人には、   その洋服は見えません”

王様は今までにないその服を、着たくて着たくてたまらなくなって、2人にたくさんのお金を渡して、つくってもらうことにしました。

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大嘘つきの2人は、出来もしない機織りをしながら、服を作る真似をします。ありもしない服を、さも有るかのように、、。

大臣が様子を見に行きます。

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心の悪い人間だと思われたくない大臣は、

“いや、なかなか素晴らしい!”

もう1人の大臣も、

“お、おー。素晴らしい洋服だ!”

有りもしない洋服を、褒める大臣達。

今現代にも通じるような話。なんだろうか、  人間の不思議な心理をついている。      みんな、自分をよく見せようとする。時には、 嘘をついてまで、周りと合わせる事。

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王様も同じく、心の悪い人に思われたくなくて、無い洋服を着る真似事をして、みんなの前を堂々と歩いている。

そこにいた、子供の一言。

“あれ。裸だよ。王様は、裸ん坊だ!”

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周りの人も、次々にやっぱり裸であ王様を笑います。 それでも、堂々と歩き続けるしか無い王様の、意地の張りに、

色んな登場人物の気持ちがそれぞれわかるなぁ。と思ってしまいました。

心の隙間に漬け込んでくる輩は、いつの時代にもいます。オレオレ詐欺とかも、心のある部分をついて、騙したりしてね。

いや、本当に見えない服があれば、面白いけどね。


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