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本と三線と石垣島      ✴︎〜11人の小学校体験記〜


2022年5月15日。
本土復帰50年の日。

石垣島の八重山毎日新聞にも、テレビでも、ラジオでも、至る所で【本土復帰復帰50年節目】
という言葉を目に耳にする。

石垣市立図書館でも12日から1ヶ月
【八重山の本土復帰の記録】
という展示をしていて、50年なんてほんの少し前なのに、通貨が変わったり、車道が右から左になったり、色んなことがガラッと変わったんだなぁ。と、万歳をしている民衆の白黒写真を見ながら思った。 

1ドル365円の時代

内地に住んでいる母が、数日間石垣島に来ていたので、いつもは歩きかバスの移動だけど、レンタカーを借りて、石垣島を案内した。といっても、わたしも初めて行くところばかりで、車でしか行けない場所をこの際だからと、周りに回ってみた。車の便利さって凄い! 改めて実感。

いつの世まで末永く

石垣ブルーみんさ織りは、川平の海の色そのままで、珊瑚の砂の白、浅い海の薄い青に、深い青。その微妙な青のグラデーションを巧みに織りで表現する、その八重山の人の感性に言葉も出ないほどの感動と敬意をはらいます。

【八重山みんさ】には、必ず5つ玉、4つ玉の姐模様が交互に施されています。

5つは、〝いつ〟4つは、〝世まで〟
【いつの世まで末長く】

女性が織ったみんさ帯を、好きな男性に贈り、
気持ちを伝えることから始まったそうで、
みんは、綿。
さーは、狭い幅という意味の【みんさ】
八重山上布という織りもあるけれど、そちらは、苧麻で織られているので、向こう側が見えるような薄い生地。また違う表情です。

苧麻、芭蕉布、ラミー、麻の種類


沖縄民謡にもたくさんの織りについて、歌っている唄があります。私の好きな唄〝芭蕉布〟
糸に込めた愛の気持ちを歌ったものや、糸を作る前に、その農作業が大変だという歌や、それはそれはたくさん。
母も好きな織りもの。

三線も沖縄も織りも、私がしているものは、母も好きでやっているもの。不思議と似てくる好みと顔も、やっぱり血は流れているのだなぁ。と感じてくるのです。


19時頃、まだまだ八重山ヒメボタルは現れない


梅雨時期に出逢える生き物もいる。
友達が誘ってくれて、山の中に進んでいく子供たち。日没後30分くらいしか光らない
八重山ヒメボタルは、体長が7ミリ程しかない、
小さな小さな蛍。 一斉に光を放つと、その小さい身体の光でも明るくチラチラと輝く、その綺麗で可愛いこと。なかなか出会えない八重山ヒメボタルに会えたことは、本当に嬉しかった、忘れられない夜になったな。

手から逃げずに人なつっこい八重山ヒメボタル

1ヶ月半の石垣島滞在は、殆ど予定が入っていなかったけど、暮らしをする中で、学校の行事、公民館の清掃、友達と遊んだり、季節のものに触れたり、忙しくなってくる。

数日の旅とは違うもの。こんな風に体験できることが、ありがたく、周りの人たちの優しさに感謝することばかりで、大切に記録して行こうとまた思うのであります。











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