本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
69年前の6月12日に宮古島から石垣島の吉原の海岸にやってきた開拓団。その方達がいたからこそ、こうやって私たちは吉原地区に住むことができる。何よりも大切な先人の方達への感謝の想い。コロナでそのお祝いもできなかったこの2年。
“やっと皆さんとこうして集まることができて、お祝いをすることができて、本当に嬉しいし感謝です。”
と、公民館長さんのお話は、ここの地域を見守り繋いでいく為の使命のような、ご先祖様への感謝と決意のような心が見えた挨拶だった。
学校の校庭で大人も子供も混じってのグランドゴルフ大会🏌️♀️ 1〜8まで周る2コース!
ヤッター!やら、ワー!やら、色んな声が飛び交いながらも、とにかく皆んな真剣!
子供たちも最初は打つ強さが分からず、遠くに飛んでいったり、空振りしたり、でも、慣れてくると2ショットでインすることもできたり、皆んなで“ナイスショットー!”と言いながら、汗だくでグランゴルフ⛳️
一旦休憩をして汗を流し、夕方から公民館で入植祭スタート㊗️ グランドゴルフには来られなかった、地域の重鎮の方達、小さい子供がいる家族も、この大切な祝いの為にぞくぞくと集まってくる👬🏿
先ずは、座開きの“鷲の鳥節🦅”からの始まり。
八重山では、鷲の鳥節の舞踊と三線で、会がスタートする事が多くある。
先人の方達への黙祷、挨拶、地域に住むご高齢の方への記念品贈呈、グランドゴルフ⛳️の結果発表、そして、学校の先生たちの余興【まみどーま】琉球舞踊は、宮廷での踊り。八重山地方は、より暮らしに沿った踊りが多く、豊穣や収穫を模した振り付けが楽しい。私も踊ってみたいなぁ👘
保護者のお母さんたちで作った、開拓団の方の紙芝居は、前に座っていた地域のおじぃおばぁも真剣に話を聞いてくれていて、頷いたり、考え深い様子であったり、、間違えのないように、資料を読み返し、話を聞いたりしてきたお母さんたちの努力と気持ちがきちんと形になった紙芝居は、記録としてDVDにしたりして残した方がよいと、後からそんな話になっていたみたい。
子供たち12人は、自己紹介をしながら、高学年の早口言葉、ダンス、低学年は、それぞれの得意なものを披露。ヨガをする子もいれば、学校の国語の時間に習った【いのち】の音読、息子はけん玉🔴 そして、皆んなで長縄♾
大いに笑って、時には涙ぐみ、子供の成長を地域で見守り、おじいおばぁの手を取る姿に、誰一人として見落とさない、存在の尊さを感じた時間。
忘れ去られてしまいそうな大切なものが、ここにはあって、沖縄の【ゆいまーる】があった。
八重山は最後はモーヤーという皆んなで踊る風習があるけれど、ここは宮古のクイチャーで締めるのだそうで、おじいもおばぁも自然と手を引かれステージに。
私も宮古民謡の“”なりやまあやぐ“”を歌わせていただき、体験入学をさせていただいた事、1ヶ月の間にたくさんの方に良くしていただいた事のお礼を伝える事ができた。偶然にも繋がった【宮古島】というご縁、人生には思いもよらぬ事があるものだ。梅雨も晴れ間も八重山の気候を味わい、山も海も身体を使って遊び学んだ。
芸能は神に伝える言葉。自分たちを鼓舞するもの。人を繋ぐもの。ずっと昔から、世界中の国々にある独自の踊りや音楽は、暮らしになくてはならないものだと実感した入植祭だった。
濃い石垣島の滞在も残り、2日。。