本と三線と石垣島 ✴︎〜11人の小学校体験記〜
商店の多さよ。至る所に〇〇商店があるのは、 個人商店がまだ息づいている証拠。街中に行けば、マックスバリューやサンエーがあるけど、 足のない私には、商店様は有り難い存在。
生鮮食品、野菜、弁当パン、菓子、日用雑貨、、
場所によって、商店によって品揃えが違って、特色が出ているのも面白い。
梅雨が明けそうな石垣島。街まで50分🚌バスを利用していたけれど、晴れ間が何日か続いて、曇り予報だったので、自転車で🚲行ってみようとチャレンジ。ロードバイクで、結果片道2時間。
石垣島は坂道が多い。友人から借りたロードバイクはタイヤが細いから、慣れないと急な坂道は滑りそうでこわいし、三線を背負っているから、またバランスをとるのに頭と身体を使って、海沿い走ってたのに、脇目も振らずに楽しむ余裕はなし。
八重山民謡を先生にならって、空を見ると、、
今にも雨が降り出しそうな、空模様。。一か八か、とにかく、帰ろうと走り出して1時間🚲
あたりが薄暗くなってきたかと思ったら、
ポツポツ、、から、一気にザーザー、雷までなってきて、雨粒が痛いほど、とにかく、背負っている三線だけは守ろうと、カッパを被せてこいでいくと、パイナップルを売っているお店発見。 兎に角そこで一旦止まり、雨宿り。
あんまりにもずぶ濡れだったから見かねたんだろう、、そこのお店の主おじぃが、
“中に入ってパイン食べていきなさい“
と、試食だと思われるピーチパインとスナックパインをご馳走してくれて、雨に濡れて喉も乾いていた時に、甘くてジューシーなパインが染みて、優しさに泣けてきた。
お礼にパインを買って帰ろうと思ったりもしたけど、三線背負うので精一杯。3人のおじぃと、パインを内地に配送する準備をしていた女性が2人、
話をする中で、宮古島出身のおじぃがいたりして、宮古民謡と八重山民謡をお礼に三線で唄ったら、喜んでくださって、さんぴん茶までご馳走になってしまった。
こんな時に自分には何ができるか。と思ったら、歌ってお礼をすることしかない。三線はある。
だったら、それはできる。想いを伝える手段は様々で、こういった形もあるんだ。と自ら気づいたことでもあった。
“頑張りなさいね、三線。またおいでね。”
うっすら雲が明けて雨が弱くなった頃を見計らって出発🚲 皆さんにお礼を言い、今度はパインを買いに来るからね。と約束をした🍍
残り1時間の道のりは、あの時の雨は☔️なんだったんだろう、、というくらい、カラッと晴れた。
みんなから包まれた三線がなんか嬉しそうで、 親が子供を守るときのように、三線を守らなきゃ。という気持ちがとにかく優った。
三線が繋いでくれた縁だったのかもしれない。
車は車の楽しみが、バスにはバスの、自転車には自転車の見える景色が違う。出会う人も違う。
それがまた楽しいところ。
街まで歩く🚶♀️のは、きっと1日かかりかな。
帰って来れる自信がないのでやめておくけど、
“昔はよく歩いて帰ってきたさ”
かじおばぁが話していたこと、足腰が強いわけだ。