見出し画像

E1ビザ駐在員がEB1-Cカテゴリでグリーンカード取得を目指す話 その10

バイオメトリクスも無事完了したので、あと自分でやる必要があるのは健康診断のみです。

健康診断をいつ受けるか

最近はUSCISからも、I-485関連書類を提出する際に健康診断結果のフォームであるI-693も一緒に出すことが推奨されています。
そうすれば、他の書類が完璧でしかも面接も不要と判断された人はグリーンカードがスムースに発行できると。

元々健康診断結果は、グリーンカード申請プロセスの最終ステップである面接の際に持っていって提出するというやり方がポピュラーだったようですが、COVIDになってから書類がきちんと揃っている場合は面接がスキップされるケースが多いようで、その場合はUSCISからRFEが発行されてI-693を要求されるようです。
そしてI-693を受領してしばらくしたらめでたくグリーンカードゲットという流れ。
ではなぜ最初からI-693を添付しないのかというと、I-693の有効期限が1年しかないようで(上記USCISのニュースルームの記事では最近は2年の模様)、I-485を提出してからもひたすら時間がかかる可能性を考えると、途中で無効になってしまう恐れがあるからのようです。
ですので弁護士によって、I-485と同時に出したり、RFEが来てから準備したりと判断が色々分かれるのだと推測。
私の場合はI-485提出時はまだ準備しなくて良いと言われていたのでそれに従っていましたが、I-485受領書が届き、バイオの予定も届きとポンポンと進んでいったところで弁護士に聞いてみたところ、そろそろ準備して良いよという返事をもらったのでした。

I-693を発行してくれるクリニックを探す

早速書類を作成してくれるクリニックを探しますが、いつものPrimary Doctorにいけば良いというわけではなく、USCISが指定しているCivil Surgeonという専門医を探す必要があります。
USCISのサイトで郵便番号を入れると近くの候補が出てくるので、それぞれGoogleで検索してみてクルマで10分程度のクリニックを選びました。
決め手は、

  • クリニックのサイトにI-693専門コーナーが準備されていて、予約がオンラインで取れる。しかも結構空いている。

  • 値段も$299/人と明記されていて、しかも結核と淋病検査については加入している保険が予防的検査としてカバーできれば$199/人になると明記

  • 何の検査とワクチンが必要で、書類完成までどの程度かかるかも明記

といった感じで必要な情報がサイトに明確にされていて、価格も安め。
ネットで見かけた情報だと1人あたり$300~500くらいかかるのはザラのようでしたし、予約も電話のみというところも多いようです。
早速予約カレンダーをみてみると2日後の午後が空いていたので予約。
すぐにメールが返ってきて、指定のリンクからポータルサイトに入って個人情報、自分の病歴、家族の病歴、IDと保険証の写真をアップロードして事前チェックインも簡単に完了しました。

健康診断を受ける

サイトには、受診時にI-693の最初の2ページ(名前や住所程度の記入)は自分で記載して持ってくるように書かれていたので準備しておきました。
受付でその書類を渡してIDを見せてチェックインし、順番がくるまでしばらく待ちます。

Urgent Careをやっている普通のクリニック

我々より先にフランス人の男女が1組、我々の後にインド系の家族が1組といった感じでした。
しばらく待つと先生に呼ばれて診察室へ。
韓国出身の先生で、現役時代はミシガン大で医者をしていたそうで、英語もゆっくりでわかりやすかったです。
最初に、「この健診はグリーンカード用だから普通とはちょっと違って、伝染病の有無を主に確認しますよ」といった説明がありました。
これまで手術をしたことがあるか、ペースメーカーとかのデバイスを入れているか、家族の病歴は、気持ちが落ち込むことはあるか、ドラッグはやってないか、といった質問のあと、聴診と肝臓あたりの触診をして10分程度で終了。
続いて別室で、ワクチン履歴の確認です。
現在グリーンカードの申請で必要なワクチンは、

  • Tdap(破傷風、ジフテリア、百日咳)

  • MMR(はしか、おたふく風邪、風疹)

  • Varicella(水疱瘡)

  • Hepatitis B(B型肝炎)

  • Flu

  • COVID

で、私はTdapとFlu、COVIDは打っているのでミシガン大ポータルとCVSポータルのワクチン履歴を持っていきました。
MMRとVaricellaとHepatitis Bを打つ必要があるので、CVSなどで打ってから記録をメールするように説明を受けました。
その際、MMRとVaricellaは同じ日に受けないといけないことと、VaricellaとHepatitis Bは最初の1回接種だけで良いとも説明がありました。

さらに血液検査で結核と梅毒、尿検査で淋病のチェックが必要で、これはクリニックからミシガン大に検査のオーダーを出しているからと紙を渡され、その紙を持って近くの検査センターにいけばいい、予約はいらないよと説明を受けました。
クリニックから一番近いところかクルマで5分ほどで、その日も7:30pmまで開いてるからこの後行っても大丈夫だと親切に教えてくれました。
検査結果はミシガン大からクリニックに伝わるそうです。
結局これらの検査は保険がカバーしたようで、1人$199で検査完了。
その足でミシガン大の検査センターへ行き、4本ほど血を抜かれて無事終了です。

家に帰ってからCVSのサイトでワクチンの予約をしてみると、早速翌日の空きがありました。
一度に2つまでしか選べなかったので、同じ日に打たないといけないMMRとVaricellaを予約した後、別枠でHepatitis Bも予約できたので、一日で全て完了できそうです。

ワクチンを打つ

健康診断の翌日、近所のCVSへワクチン接種へ。
私が3種類、妻が2種類打つので看護師?さんも準備が大変で、チェックイン後結構待ちました。

2人分計5つのワクチン
絆創膏や注射のディスポタンク

準備ができたらバスバスと打っていきます。
Hepatitis Bが、FluやCOVIDと同じ筋肉注射で、MMRとVaricellaは皮下注射で左右に1つずつ。
最近はワクチンと言えばCOVID、という感じだったので腕が猛烈に痛くなったり発熱があったりを恐れましたが、筋肉注射をした左腕が夜に少し痛くなった程度で、翌日には特に何も副作用もありませんでした。
これらワクチンも保険でカバーされたようでチェックアウト時の支払いはなく、接種証明の紙を受け取って、帰宅後にクリニックへPDFを送付しました。

ワクチンを打った午後には、前日採血・採尿した検査結果が出たことがミシガン大からメールで連絡が入り始め、結核の検査だけ週末連休を挟んで5日ほどかかりましたが全て順調に陰性結果が出揃いました。
元々普段のPrimary Doctorもミシガン大にしていてポータルも使っていたので、今回の検査結果もタイムリーにポータルにアップデートされ、健診を行ったクリニックに聞かなくても結果が揃いつつあることが確認できたのがよかったです。

I-693のピックアップ

結核の検査が出た日の夕方、妻の携帯にクリニックから電話がかかり、妻のIDだけアップロードができていなかったのでこの電話番号にテキストして欲しい、それで書類は完成するので明日以降いつでも取りに来て大丈夫、と連絡がありました。
最後までキッチリ連絡してくれて助かります。
で、翌日は前回記載したバイオメトリクスの日だったので、デトロイトからの帰りにクリニックに寄りました。
スタッフが封をする前の書類を渡してくれたので内容をチェックした後、封をしてクリニックのスタンプを押し、無事スムースにI-693をゲットすることができました。

バイオとI-693の取得が完了したことを弁護士にアップデートすると、I-693はUSCISからリクエストがくるまで開封せずに保管しておくよう指示があったので、これで私の作業は完了です。
USCISからの送付指示が待ち焦がれます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?