ほんだな/本店・本屋の実験室

高円寺の棚貸し書店「本店・本屋の実験室」で棚を構える個人書店。 本業はマンガの編集者を…

ほんだな/本店・本屋の実験室

高円寺の棚貸し書店「本店・本屋の実験室」で棚を構える個人書店。 本業はマンガの編集者をしています。 創作のアイデアの種や作画見本になるような雑誌、書籍、ZINEをメインに置いていきます。

最近の記事

長期休暇は歴史マンガを読む絶好のタイミング

まとまった休みができた日こそ、巻数の進んでいる歴史フィクションマンガを読む絶好のチャンス。 単純に、時間があれば時系列や登場人物の人間関係が複雑にならざるを得ない作品を何度も読み返す余裕が出るし、派生して読みたい本が出た時に書店や図書館に行くこともできる。 歴史フィクションのおもしろさは、なんといってもキャラクター解釈にあると思う。 歴史の中で事実として存在する要素を、これはどういう思考の人間が何を目指して実施したのか、どういう人間関係のもとでこの事件は起きてしまったのか、

    • 本店・本屋の実験室、本オープンしました

      気を抜くとすぐに日記を書かなくなってしまう。 webでも紙でも、三日と続いたためしがない。 そんなズボラ人間にとって、一つ店をしっかりと構えるよりもシェア型書店の店主ぐらいがまずはちょうどいいのかもしれない。 高円寺のシェア型書店「本店・本屋の実験室」が2024年9月1日にめでたく本オープンした。 開店初日に店番をしたが、客足は多くもなくかといって閑古鳥でもなく、いつも通りといった具合だった。 パチンコの新装開店のように大きな花輪があるわけでもなく、店の前でビラ配りをするわ

      • 初登板

        初めての店番をした。 来店したお客様は棚主の関係者だったり、隣接する「本の長屋」の人だったりしたけれど、それでも通りすがりで入ってくれたであろうお客様もいて、本当にありがたい限りだし、自分の棚の本が売れていくのはとても嬉しい。 自分の部屋で塩漬けにされていたものが、誰かの手に渡っていく感覚。 できることならその本を楽しんで読んでほしいと思う。 みなさん、どの棚もじっくりと見てくれたし、「この本が欲しかったんだよ!」と手に取った本をそのままの勢いでレジに持ってきてくれる人もい

        • 10年後の自分のために本を売る

          2024年8月1日から高円寺でプレオープンを迎えるシェア型書店「本店・本屋の実験室」に棚を借りた。 屋号は「ほんだな」。 本格始業は2024年9月1日。 晴れて憧れの本屋さんデビューである。 昔から本が好きで、特にマンガが好きで、世界中で日本のマンガが読まれている状態なんて夢のようだと思っている。 憧れのマンガ編集者になって、もうすぐ16年が経とうとしている。 マンガ市場が膨れ上がる一方で、町の書店は減少の一途を辿っている。 独立系書店もたくさん増えてきたが、マンガを幅広く

        長期休暇は歴史マンガを読む絶好のタイミング