曲を作ってうたうこと
なぜ自分で曲を作って、うたいだしたのか
わたしは10代の頃から、自分で曲を作って自分でうたっております。
最初のきっかけは、自分で曲を作っていいんだ!と教えてもらったからです。
高校時代の同級生(アナム&マキのあなむちゃん)のお父さんがシンガーソングライターだった、というかなり稀な経験をしたのも大きかったですね。
同級生のお父さんが自分で曲を作ってうたっているって、結構な体験ですよね笑。
彼女のお父さんは大変有名なシンガーソングライターですが、当時高校生のわたしは何も知らなかったので
「えー!わたしもやってみよーっと!」となったのです…!
若さゆえ!無知の強さ!
誰かがうたっている曲は、誰かが作ったもので、それは決して自分のものにはならない感じがずーーーっとあったのは確かです。
当時流行り出したカラオケに行って、他人の曲を歌っても腑に落ちないというかなんというか。
自分の曲を自分も作っていいんだ!と、教えてもらった時は目からウロコでした。
高校生で初めて失恋したときにも曲を作りました。
覚えてるなー。ベッドに寄っ掛かりながら、泣きながら作ったな。
曲を作り上げたとき、何だか心がスッキリして辛かった気持ちと少し距離を置けた気がしました。
おお、、これは精神衛生上たいへん良いものだ!
となったのです笑。
10代のモヤモヤする気持ちは、曲を作ってうたうことでだいぶ晴れやかに前向きに行動できるようになったのです。
自分の世界が初めて回り出したというか、しっくり来たというか。
そうして10代から自分で曲を作り始めたのですが、決して思い通りにはいかない曲作り。
いまも試行錯誤を繰り返して作り続けております。
できないときは全然できないし。
自分の深い気持ちと向き合う時間だったりするので、しんどいときもありますが、わたしにとってはそれは必要な時間なんだと思います。
他人の曲では納得できない何かがあって、自分の曲を作ってうたうということが、わたしの生きていく手段になっていったのです。
今はおかげさまで仕事になっているけど、うまく生きるための手段というか方法というか。
どんなときに曲を作るのか
20歳でアナム&マキとしてデビューをしてから、しばらくは大変でした。
ハタチの小娘がいきなり完全プロの世界に飛び込んだので、そりゃもう大変だったなあ。
嵐のような日々とはこのことか、って感じでしたね。
メジャーレーベルでのリリースに合わせての曲作りは、締め切りがあったし、曲数もたくさん作らなきゃいけなかったから。
必死になって作ったなあ。
「作らなきゃいけない!」となってしまった曲作り。
がんばっていたけど、なかなかに追い詰められていました笑。
今となってはがんばってよかったし、あの時間がどれだけ今の糧になっているか。たくさん良い経験をさせてもらいました。
2009年から本夛マキの活動を始めるようになって、自分のペースでゆるやかな時間も過ごすようになったら。
「作らなきゃいけない!」となってしまっていた曲作りも変わって、作りたい気持ちで作れるようになってきました。
ありがたい…。
振り返ると色々と全てがありがたい限りです。
さて今。
わたしはどんなときに曲を作るんだろうかと考えてみました。
何かに気付いてその気持ちを忘れずに強くしていきたいとき
その気持ちをみんなにも伝えたくなったとき
特定の誰かに言いたいことがあるけど恥ずかしくって言えないとき
言葉や想いではなく面白いフレーズや音楽を思いついたとき
こんな感じなのかなあ。
この「3.」ってのが、特にシンガーソングライターの強みですね。
最強のコミュニケーションなのでは、と思います。
母に感謝の気持ちを伝えたいけど、言葉だけだと恥ずかしくって茶化してしまう。
でも絶対言いたい、伝えたい、喜んでほしい。
ということで作った曲「ママ」。
母の誕生日にサプライズでうたったなあ。
母は照れながらも、めちゃくちゃ喜んでくれました。
わたしもうたうまでは恥ずかしがっていましたが、うたっている最中は全然照れなかったな。
本当の気持ちだから嘘がないので堂々とした態度、というか笑。
やはりわたしにとっては最強のコミュニケーションなのでは、と思いますね。
特定の誰かを想って作った曲ですが、その他のみなさまの前でもうたっている、という…。
“恥ずかしい”とは一体なんなのか笑。
恥ずかしいから曲を作ってうたにして伝えるって…
よっぽどさらに恥ずかしいことなんでは…と、
ふと気付いてしまった本夛マキ。
個人的な想いを盛大にうたって、みんなにも聴いてもらっている、、、。
おおう。
“恥ずかしい”が一周回ってエラいものに変化してますね笑。
しかしながら、わたしにとっては生きる手段ですし、最高最強のコミュニケーションなので、これからも“曲を作ってうたうこと”をやり続けると思います。
たぶん、そうしないと生きていけないんだと思うなあ。
普段が下手くそすぎるというか。
人間社会ではコミュニケーション、大事だもんね。
仲良くしたいし、良い気持ちになってほしい。
まとめ
わたしが個人的な想いで作った曲がその場の空気になった瞬間に、聴いてくれている人たちのものになっていく感覚ってのは、めちゃくちゃ幸せな瞬間なのです。
音楽ってすごいなって思うし、やっててよかったって思う。
ライブは特にそれを感じさせてくれますね。
わたしの作った曲を聴いてくれる人がいること、本当にありがたい。
個人的な気持ちだったのに、聴いてくれる人たちの気持ちになって、どんどん膨らんで大きくなっていくんです。
これは、わたしだけじゃできないことだから。
聴いてくれてありがとうございますね。
この投稿も読んでくれてありがとうございますね。
長くなっちゃった。
これからも、わたしが生きている限りは“曲を作ってうたうこと”をやりますね。
このnoteもコミュニケーションですよね。
何も言わないからって、何も思っていないわけではないもんね。
みんなもいっぱい、いろんなことを想っていますよね。
「恥ずかしくって何も言えない!でも、うたいます!!」
という変な生き方を見つけたわたしの曲の中に、みんなの想いも見つかるといいなあ。
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