バグる物欲とキャッシュレス決済
気温も上がり、外歩きが苦にならなくなってきたので思い切って東京に来た。目的は
①同潤会アパートと渋谷展
②ナタリー・レテ展
(③ヒグチユウコ展)
これらは、前週に会社の会合で都心に呼ばれたときに<交通費も出ることだし行っておこう>と思いつつも時間がなくて行けなかったものだ。だから今回はリベンジ。結局交通費は自腹である。早く首都圏に住み戻りたいぜ。
さてまずは、同潤会アパートと渋谷展を行っている白根記念渋谷区郷土博物館。文学館は渋谷駅から15分~20分歩いたところにある。渋谷の<浅瀬>しか行ったことのない人間にしたら、ナビがないとたどり着けない。
展示は写真や資料、建物に実際に使われていたものを見ることができる。元々は震災復興住宅として首都圏に建てられたんですね。もし明日、日本全国焼け野原になったらいつまでも人々は放置されそうな気がするのは私だけでしょうか。
地下には常設展として、渋谷にゆかりのある作家たちにまつわる展示がある。今では高級住宅街のイメージしかない渋谷だけど昔は違うんですかね。
渋谷から青山を目指して歩いていたら六本木ヒルズを発見。急遽目的を変更して六本木ヒルズの森美術館へ。その道すがらラーメンで昼食。昼食のあとヒグチユウコ展へ。平日にもかかわらず結構な混雑具合でした。
この六本木ヒルズ道中でびっくりしたのが
・ラーメン屋の食券機
・森美術館の入場券売機
・森美術館の展示の物販
が完全キャッシュレス対応であること。ラーメン屋に限っては現金不可でした。現金主義をサクッと置いていく東京。それでこそ東京って雑な印象を抱いてしまうが。
そのあと一度電車に乗り、青山一丁目駅で下車。外苑前のはだかんぼのイチョウ並木を横目に見つつ、だいぶ歩いてギャラリー・ドゥ・ディマンシュへ。神奈川に住んでいた時はたびたび足を運んでいた雑貨屋さん。ナタリー・レテのグッズを集めた特集を見に行く。いまではアフタヌーンティーの人にも発見されてコラボもしている、フランスのアーティストである。ここでは欲しかったハンカチを購入。小さい雑貨屋さんながらここでもクレジットカードが使えた。近い将来、ツェツェ・アソシエの四月の花器を買うことに決めた。なくなってほしくないお店は買って応援、である。
ここで東京プチ旅行の目的はすべて完遂。まだ日は高いからどうするかなとぼんやりする。作家さんがきっかけで物欲がバグる今日に限っては、ウィンドウ・ショッピングの気分ではなかったりする。
青山から246号線を通って渋谷まで。途中雑貨屋Maduに立ち寄る。古道具を思わせる小家具も少し置いてあるが、卓上における小引き出しで3万程度と手ごろなお値段!
渋谷から電車で品川へ。すぐに新幹線には乗らず、アトレとエキュートをぶらぶら。新幹線の中で食べるおやつ、と思いつつPAULを覗くと、ここでも物欲もとい食欲がバグりました。小さいフランスパンにハムとカマンベールを挟んだサンドイッチ、キッシュ、本来のお目当てのカヌレを購入。昼食食べたのに!しかも夕食にするつもりもないのに!サンドイッチとキッシュは新幹線の中でいただき、カヌレは帰宅しておやつにしました。
物欲も歴史欲も文化欲も食欲も満たす東京はやっぱりすごい。こんな雑な感想をも包み込むほどの包容力があるはずだよ、本来の東京には。