英気を養うとはこういうことだ。
久々の休日である。怒涛の年末年始商戦にくわえ、成人の日が終われば……というところで部下の新型コロナ感染、別の部下の濃厚接触者疑い……と重なるときは重なる現場から人員が奪われる事案。様々な不安があったが、無事に休日はやってきた。
映画を2本観て、いろんな商業施設を覗いてみるぞ、と。ガマンしていた漫画も買うぞ、と。社会的インフラという小売業(by現場から遠い経営者)従事者の休日なんて吹けば飛ぶ。さすがに病欠やらなんやらのあとだから飛ぶことはない……と信じたい。
のんびりと午後から出かけて、初めて行く映画館の場所を確認。そして商業施設を観る。15時になったらホテルにチェックイン。ホテルシティオ静岡。今夜はレイトショーを観て、宿泊する。現在、映画を最も気楽に観られるのはレイトショーなのだ。そのあとは帰るのが面倒だから必ず泊まる。
ホテルの部屋は、シンプルながらブルックリンスタイルも纏い、自分の部屋のインテリアの参考になる。
お茶を入れ、ラジオを流し、予め購入してきたマンガを読む。
静かに呼吸し、インプットもアウトプットもゆっくりと。そこまでのゆっくりさが保証されて、初めて充電されているのを感じる。あと数時間後には映画が待っている。
あぁ、英気を養うとはこういうことだ。
17時近くになると、静岡シネギャラリーへ。
1992年制作のイギリス映画『クライング・ゲーム』を観る。上映当時は15歳だったから、なんもわからんかった。改めて観ると、いろいろとシビアな映画だというのは解るが、今ならそのシビアさが理解できる。
あとでレイトショーを観るのだが、その前に腹ごしらえ。モスバーガーの別業態のカフェで、前から狙っていたモスチキンとポテトのセット。ダブルで頼んだら2人分来た(笑)。
次はフィッシュ&チップスを頼みたい。もちろん1人分で(笑)。
レイトショーは、当日封切のこちらの作品。
ドキュメンタリーのような臨場感がありながら、映画的な仕掛けにも富み、しっかりと観客の心を掴む。性被害の奥底に埋もれた、深い闇とは何か?まで描きながら情報過多にならない。ここまで情報の盛り込み方をコントロールされていると、観終わったときに腹八分目になっている。心も脳もちょうどいい具合。また観たくなる作品であり、原作やローナン・ファローの著作も当たってみようと思った。
これは余談だけど、性被害にあったのが男性で、また記者が男性であった場合、一体どれくらいの人が《名前を出して話す》となるかなって考えてしまった。
文化も吸収し、物欲、食欲も満たした休日。明日から仕事頑張るぞ、とはならず、早く仕事辞めてぇぇぇとなってしまった(笑)。