家にこもっているうちに……
リュウジ著
『やみつきバズレシピ』 扶桑社 初版2018年
自分さえ食べられればいい謎の料理ばかり作っている。伴侶は豚コマ。豆板醤を先に炒めて豆臭さを飛ばすという行為を気に入ってしばらくやっていた(現在はちいともやっていない)。謎の料理というのは豚コマをメインとした肉野菜炒め、好きな材料で作るカレーなんかである。調味は塩と醤油のみ、たまに日本酒やめんつゆが登場する。レパートリーは少ないと思っていただいて構わない。
日々、そういった謎の料理群とスーパーの惣菜で暮らしている。スーパーの惣菜もメニューは大体一緒なので、日々かわり映えしない食事をしている。そのため野菜をメインとした新しい料理を覚えたいなと思っているが、仕事の合間に野菜を料理する手間が惜しくて実現できていない。野菜料理のレパートリーを増やすならロング・インドア・バケーションの今である。
そこに鎮座するのがリュウジさん著『やみつきバズレシピ』である。千切りキャベツをごま油や調味料、しらすと和えた無限キャベツがツイッターに登場した時には、もうごま油の無敵さが真理になった(ちなみにごま油の無敵さを最初に筆者に教えてくれたのは『3月のライオン』)。夜にサッと作れる料理が満載であり、野菜の料理にいたってはニンニクの風味をきかせたり、マヨネーズで和えたりと野菜が苦手な人でも食べやすいレシピばかりである。本のサイズが新書くらいのサイズなので、通常勤務が始まったら通勤バッグに入れておいて夜のつまみを決めるのに持ち歩いても良い。
無限キャベツで一気にブレイクした感のあるリュウジさんであるが、おもてなし向きのメニューも得意で、『やみつきバズレシピ』にも多く掲載されている。ウィークデイから休日までカバーできるレシピ本である。
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