本当のことを書けと言っていた
町田康が本当のことを書けと言っていた。わたしにとっての本当のこととはなんだろうか、分からない。分からないというのは本当のことで、カッコつけて書くほどに本当から遠ざかるらしい。どこまでも素直に書くことは難しいだろうか。思っているまま書いたところで、と考えてしまう所が虚栄心の始まりで、それは人間の性だから仕方がないからそこに気づくことだ。いい文章、面白いものを書こうと思ったらそこからが間違いで、なんとなしに書き出したら書けたぐらいの気持ちでいい。なんにせよ書いたら気持ちがいいのだから。大したことどころか何にも考えてないくせに何故かこんがらがっているわたしの頭が少しクリアになる。風通しが良くなるだけでもいい。
最近はとろサーモンの久保田さんのラジオをよく聴いている。昔から芸人のラジオが好きで一時期は三つ四つのラジオを毎週聴いていた。中山さんとの掛け合いが早くて面白い、いつも一緒にいる雰囲気が伝わって来ていい。急に自分の日常の光景が浮かんできて書きたいこと書けることもなくなった、ように感じる。それだけ起伏のない毎日なのかもしれない。仕事と一人の時間ばかりで人と良く関わるわけでも喋るわけでもなく時間が過ぎていく。不満があるわけでもなく一人でも楽しい時間を過ごせている。でもきっとこれではこのままでは良くないとうっすら思っている。変化の兆しがない、自ら作っていかなければ想定外の刺激はなく、広がらずいつの間にか世界が狭まっていく。こうした自己啓発のようなことは皆が読んで書いて聞いている。つまり恐ろしくつまらないということだ。いつの間にかカッコつけてしまっていたのだ、この短い間に。自分で気付いたことを褒めよう。よし、よくやった、お前はすぐにカッコつけて思ってもないことを書いてしまう。悪いくせだがみんなそうなんだ気づくたびに修正するしかない。お前は修正と書いた時にすぐ、無修正、と言葉が頭い浮かんだな。ポルノばかり見ているからそうなる、スマホとイチモツを握りしめてどれだけの時間を無駄にして来たんだ。脳細胞も破壊されるんだポルノを見るだけで。最近は禁止にしているから当分見ていないだと?禁止にしないといけないほど依存していることの裏返しじゃないか。今すぐそのiphoneを叩き割れ。諸悪の根源だろうそんなものは。スティーブ・ジョブスを崇めている大学教員がいたな。奴は講義のたびにジョブスはすごいすごいと褒め称え、彼のスピーチを日本語訳させて来てお前は気持ち悪いなと嫌悪感を感じていただろう、お前は間違っていなかった。あの禿げた頭はジョブスへの憧れから剃ったのか、単に禿げたのか気になっていたけれどそんなことはどっちでもいい。お前は自分が気持ち悪いと思うもの、最高だと思うものどちらにも自信を持つべきだった。社会の中ではとか生きていくためにはとかみんながそうだからとか、そんな戯言、嘘に飲み込まれてはいけなかった。が、しかし、大事なことは一つだ、気づくこと、おまえは今気づいた。自分の失敗と、自分に自信を持つ大切さに気づいた。あれまた自己啓発のような