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プレゼンのコツはキャラ設定から。
プレゼンテーションが苦手な人に話を聞くと、次のような回答を得ることができました。
・大勢の人の前に立つと緊張する
・資料の作り方がわからない
・何を話せばいいのかわからない
などなど、よくある回答だと思いますが、この中で最初と最後の二つに関してはあることをするだけで大きく改善することができます。
それはキャラクターの設定です。本日はプレゼンテーションにおけるキャラクターの設定方法について話をしていきたいと思います。
1.キャラクターの設定とプレゼンテーションの関係
キャラクターという言葉をみんな大好きwikipediaで調べてみると、このようにでました。
登場人物の性格や性質のことで、これを用いることで、相手に一定のイメージを与え、誘引効果(興味を誘って惹きつける効果という意味ですね)を高める。
これはプレゼンテーションに使えますよね。プレゼンテーション用のキャラクターを設定してしまえば、自分ではなくてそのキャラクターに話をさせればいいわけなんです。
ではキャラクターの設定方法って実際にはどう考えればいいのか。もう少し深掘りして考えてみます。
2.話す速度が人に与える印象
話す速度が速い人や遅い人っていると思いますが、速度によって人に与える影響がどのように違うか考えたことありますか?
どちらがいいという話ではなく、どちらにもプラスとマイナスの面があります。
速く話す人のプラスイメージ:スピード感を感じプレゼンテーション自体が明るく楽しい印象を受ける。また元気さも感じるため聞いていて軽快な気持ちになります。
速く話す人のマイナスイメージ:矢継ぎ早に言葉が飛んでくるので相手は説得されている印象を受けます。また言葉が軽く聞こえ、焦っているように聞こえてしまうことがあります。
遅く話す人のプラスイメージ:ゆっくりとした口調は相手に安心感を与えます。重厚感があり聞いている人には心地よさを感じます。
遅く話す人のマイナスイメージ:元気良さは感じないため楽しい印象を受けることが少ないです。また内容によっては眠たくなったり飽きたりしやすい傾向があります。
話す速度でも人に与える印象が大きく変わることを理解してもらえたと思います。速度をコントロールすることで相手にどう思ってもらいたいかをコントロールすることが可能になります。
3.サクセスストーリーとホラーストーリー
みなさんはサクセスストーリーとホラーストーリの話を知ってますか?
プレゼンテーションの手法なのですが、サクセスストーリーとは自分や他者の成功体験をもとに話を展開していきます。その結果、聴衆が私も同じような体験をしたい!!と思わせることを目的としたプレゼンテーション方法です。
有名なものをあげるとApple社のCMです。iPhoneを手に入れるとどんな未来があなたに待っているのか。遠く離れた人とこんなコミュニケーションが取れたり、アプリを使うとこんな便利なことがあったり。などなど、ユーザーの未来をわかりやすく示した構成となっています。このCMは典型的なサクセスストーリーの手法を使っています。
次に、ホラーストーリーについてです。ホラーストーリーとは失敗経験を元に話を展開していきます。その結果、聴衆が私もその問題を解決したい!!と思わせることを目的としたプレゼンテーション方法です。
こちらもCMで有名なものをあげるとファブリーズです。子供たちが汗だくになって歩いたじゅうたん。ソファー。ベッド。雑菌と嫌なニオイが充満した部屋。それを解決するための商品「ファブリーズ」。ユーザーのペインを思い出させてそれを解決する構成となっています。ホラーストーリーは今現時点での悩みにアクセスするため、非常に効果的なプレゼンテーションであると言われています。
4.どうやってこれとキャラクターをリンクさせるの?
このように二軸に線を引きます。
横軸はストーリーの違い。
縦軸は話す速度。
この二軸展開をすることで、4つの枠が見えてきます。
話す速度が速いサクセスストーリー(赤):これはやる気と気合いに溢れた熱いイメージを植え付けることができます。
話す速度が遅くてホラーストーリー(黒):これは相手に怖い印象を与えます。助けてほしい。どうしよう。というイメージを植え付けることができます。
話す速度が遅くてサクセスストーリー(緑):これは相手に安らぎを与えます。相手にホッとしたイメージを植え付けることができます。
話す速度が速くてホラーストーリー(青):これは相手にドキドキ、ハラハラ、次どうなる!?というイメージを植え付けることができます。遅い速度に比べるとジェットコースターのような軽めの恐怖イメージです。
と、説明を書きましたがもう少しわかりやすくするために書くイメージ名前をつけました。
速い / サクセス = Passion Type(情熱型)
遅い / ホラー = Ghost Type(恐怖型)
遅い / サクセス = Calm Type(平穏型)
速い / ホラー = Scream Type(絶叫型)
なんかそれっぽくなってきましたよね。では次の章では各型についてどういうプレゼンテーションをしていくのかを書いていきます。
5.壱ノ型 灼熱の呼吸 Passion/情熱
はい。そうです。パクってますね。いやパクリではなく、オマージュということにしてください。すみません。(気持ちを強く持って書き続けます笑)
さて、最初はPassionです。イメージつきやすい人をあげると、松岡修造さんのような方です。
情熱を持って、元気よく、ハキハキと話すイメージがありますよね。
Passion Typeでプレゼンテーションをするときは、とにかく元気を意識してください。元気よく大きな声ではっきりと話すことで、相手も笑顔になり元気になります。話す内容もサクセスストーリーですので、非常にわかりやすい発表を演出できると思います。
スポーツイベントのプレゼン。仲間を募集するプレゼン。子どもに向けたプレゼン。そういった時にはこのPassion Typeは大いに役に立つこと間違いなしです。
6.弐ノ型 漆黒の呼吸 Ghost/恐怖
Ghost、これは稲川淳二さんをイメージしてください。
静かに話はスタートします。呼吸の音さえも聞こえるくらいシーンとした会場。会場全体に緊張感を与えます。緊張感のピークで大きく話しが変わります。その瞬間に聴衆に驚きを与えることができます。
話すときは、声を低くして、ゆっくりとした口調を意識してください。一言一言で聴衆を見る。そして何も話さない時間を1.0秒から5.0秒入れる。その間がさらに緊張感を高めます。ホラーストーリーなので、聞いている方は不安でいっぱいです。最後にそれを回収することもお忘れなく。
健康に関するプレゼン。お金に関するプレゼン。など、誰しもが重要だと思っている内容にはGhost Typeは効果的です。
7.参ノ型 新緑の呼吸 Calm/平穏
よくもここまで思いつくなと思われてる頃かもしれませんが、すみません。もう少しお付き合いください。(もう一個あります汗)
Calm Typeについて話をします。これはイチロー選手をイメージしてください。
自分がうまくいった理由をゆっくりと、一つ一つ、言葉を選ぶように話を進めます。本来なら間を取らない文節にまで空白時間を入れます。聴衆はヒーローを見るような目で彼の話を聞きます。
話すときは、とにかく一気には話さず、言葉を選ぶように話してください。大切に選んだ少ない言葉は相手の心を温かく包み込むことで、聴衆を虜にします。
ボランティアに関するプレゼン。介護に関するプレゼン。など相手に安らぎを与えたい時にCalm Typeは使えます。
8.四ノ型 旋風の呼吸 Scream/絶叫
Scream、これは堺雅人さんをイメージしてください。
早口でホラーストーリーを話します。怖い話なのに、どこか楽しい。軽めのドキドキ感。例えるならジェットコースターに載ってるくらい爽快感さえも感じる。そんな話に、聴衆は次はどうなるの?と興味をそそられます。
話すときは、早口でまくし立ててください。時には大声で、時には小さな声で、喜劇なのか壊れたのか。そう思わせながら話をします。聴衆は笑顔であなたの話を聞いてもらえます。
新しいサービス。オープンイノベーション。などビジネスでは一番使いやすいScream Type。
あなたは喜劇王になれるか!?
9.終わりに
長々と書いてしまいました。ここまで読んでいただいた方。本当にありがとうございました。
これにてワクプレのコツNo.01は終わります。
プレゼンテーションでうまく話すコツは「自分じゃない別の誰かに話をさせること」です。
なりきるのって実は難しそうで簡単です。
みんなの前で話すということをみなさんが楽しめるようになると、とても嬉しいです。
一緒に頑張りましょう!!
では、最後はみんなで一緒に締めのあの言葉を叫んで終わりましょう!!
せ〜の!!
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..
...
....
あ、そんな言葉なかったですね。すみません。
ではまた次のnoteで。