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【へなちょこ欧羅巴紀行】5日目 マッターホルン待ち4時間!
<ご注意ください!>
このヨーロッパ旅行の日記は、2007年のものを掲載しています。
当時の情報そのままだったりしますので、ご注意ください。
特にためになる話は載っていません。
ただただ楽しんでいただけると幸いです。
▶︎ツェルマットはカワイイ町
昨日着いた、ツェルマットという町は、マッターホルンを臨む町。
この街は、環境に配慮してガソリン車は一切乗入禁止なのです。
小さなかわいい電気自動車が走る、空気もおいしくてステキな町です。
駅からもマッターホルンが見えるしとってもいいんだけど、なんせ日本人の団体観光客がたくさんいました・・・。
まぁ、有名観光地だからしょうがないんですけどねぇ。
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▶︎宿泊先はユースホステル(海外初)
ここでのお宿は、ユースホステル。
8人相部屋のユースの部屋の窓からは、しっかりマッターホルンが見えるし、部屋は小奇麗だし、食事はおいしいし、けっこうお勧めです。
この日の相部屋は、他に日本人の女の子が1人だけ。
旅をしてからずっと周りは日本人ばかり。
しかも治安もいいし、油断しまくりです。
前回北欧に行ったときはこの油断でスリにあうという大惨事を招いたのです。
気を引き締めなければ。
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▶︎いよいよマッターホルンへのルートを決定(電車)
さて、マッターホルンをより近くで見るためにたくさんの展望台があるのですが、我々が選んだのは某ガイドブックで「スイス一の展望台と言えばここ!」と書いてあった「ゴルナーグラート展望台」。
ツェルマットから、ゴルナーグラート駅(標高3,089M)にある展望台まで一気に電車で登ります。
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▶︎恐るべし! 高山病
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ここでその昔、同じスイスのユングフラウヨッホに登ったときになったのと同じ症状が、またしてもハナコを襲います。
それは、そう・・・高山病!
まず、あまりしゃべらなくなりました。
つぎは、寒くて寒くてしょうがなくなりました。
キャミソール2枚+ぺらっぺらのカーディガン2枚+レインウェア+ストールぐるぐる巻き+帽子という、この旅で出来る最大の厚着をしているにもかかわらず寒い! (※ちなみに、この時Mちゃんは半袖でした)
なんだか貧血のようになっています。
駅から展望台へは少し坂を上がらなきゃいけないんだけど、ほんのちょっとの坂が苦しくて、苦しくて!
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▶︎展望台に到着
それでもなんとか、展望台に到着!
でも、そこら中曇っています・・・。
マッターホルンどころか、近くに広がる氷河も見えません。
とりあえず、水筒に入れて持ってきていた、あったかい紅茶を飲んで一休み。
そうこうしているうちに、少し晴れてきたようで、氷河がキレイに見えてきました。
しばし夢中でシャッターを切り続けます。
一通り写真も撮り終えて、マッターホルンのみを残した段階で、椅子に座って晴れるのを待ち続けます。
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▶︎メガネメガネ・・・、ごうと師匠の大失態
その間、ごおと師匠のメガネが無くなったり、そして、そのメガネが思わぬところから出てきたり、ゴッドファーザーに出てきそうなおばちゃん(ものすごい存在感がある。彼女が視界に入った途端、あのテーマソングが!)を観察したり、同じように雲が切れるのを待っているおじいちゃんが、ものすごい望遠レンズの付いているカメラで鳥を追っかけまわしている(とにかく何かを撮りたかったらしい)のを観察したり、そのおじいちゃんが、買ってきたピザをうっかり落して、さらにその落ちたピザを食べちゃったところを目撃したり・・・そんなことをしている間に、なんと4時間も待ってしまったのでした。
最後は、雲の切れ間から一瞬顔を出したマッターホルンを写真に収め、電車に乗って帰って行ったのでした。
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ちなみに、帰りの電車から角度を変えてマッターホルンを見ると、あっさりとキレイに山頂まで見える!
なんとなく、腑に落ちないながらも、電車の中から激写☆ 激写☆
あとで見返すと、同じような写真がものすごい数あったのでした・・・。時間に追われている日常生活を離れて、のんびりと雲が消えるのを4時間も待つ贅沢さ。
でも、4時間待ってもスッキリしないこの天候・・・。
ただ、帰るタイミングを失っただけのへなちょこっぷりだったのでした。
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【2007年6月9日ツェルマット〜ゴルナーグラート/2,811歩】
(2007年そのままの文章)
▶︎2024年の私から
どうやら高い場所は苦手な私。
そう認めたのは、このマッターホルンを見に行った時でした。
とにかく寒い。
そして気持ち悪い。
頭がいたい。
息切れ、倦怠感。
これ、確かに卒業旅行でユングフラウヨッホに行った時もこんな感じになっていました。
懲りずにまた登るなんて。(電車だけど)
とにかく酸素が薄くなるところには弱いようです。
とはいえ、今読み返してみてもとてもいい経験をしているなあと思ってしまいました。
写真はほぼ同じようなものばかりなんですが(笑)、当時の心境をしっかり文章に残していて良かったと。
ごおと師匠のメガネ紛失事件なんて、すっかり忘れてたし!
読んでくださった皆さんのためになるような情報は一切ありませんが、一つ言えることは荷物になりますが、温かいストールかなんかは持っていた方がいいと思われます。
今なら持っていきますよ、私。
▶︎オススメ旅エッセイ
『河童が覗いたヨーロッパ』妹尾河童 著
今後出すであろう私が描いたホテルの間取り図を出しにくくなってしまいますが、昔から憧れている妹尾河童さんの『河童が覗いた〜』シリーズ。
もう表紙だけ見てもワクワクしてしまうと思いますが、精巧なだけでなく味のある見取り図と文字。(やっぱり絵が上手い人は字もきれい説が濃厚)
「こんな感じで旅したいなあ」と思わず呟きながら読んでしまうし、どのページから読んでも楽しい。
昭和51年に発行されたものらしいので、もう50年近く前の話なんだけど、昔のことすぎて面白くないとかそういったものではなく、今読んでもとても興味深いのです。
ホテルの見取り図だけでなく、国際列車の車掌さんのイラストや、「ビデってなんだ?」という特集(?)だったり、ほんと読み応えがあるのです。
同じシリーズのインドももちろん面白いのですが、欧羅巴紀行なのでとりあえずこの一冊をお勧めします!