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小動物臨床獣医師の趣味note

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  • もう一歩映画・本を楽しむ考察

    映画鑑賞、読書で触れた作品について独自の視点から考察します。 作者は専門家ではないので悪しからず。あくまで趣味。

  • ネタバレをギリギリ回避する映画感想

    まだ観てない方向けに映画感想とみどころをまとめたもの。自己満気味。

  • 畜産

    牛、豚、鶏に関する情報のまとめ

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【ネタバレ注意!】ブラジャーは誰のもの?【天気の子】

以下の文章はネタバレを含みますので読む際はご注意ください、 数週間前から公開されてる新海誠監督の「天気の子」をついに観てきました。 僕は少々天邪鬼なところがあるせいか、前回の「君の名は」は公開前から目をつけていたのに、今作は爆発的に売れたので最初からやたらと注目度が高く観にいくのがこんなに遅れてしまいました……笑 まあでももっと早く観ておいても良かったなと思えるいい話でしたので、今回は僕が特別気になったこと、特に 「須賀家の2人にこそ、この物語のテーマが隠されている」

    • 透明人間になる薬

      「博士!ついに完成しました!皮膚にあたる光を屈折させ、透明人間になる薬です!」 「そいつはおめでとう。詮索するようで済まないが、その薬は人体にとって本当に無害なのかね?」 「はい!少なくとも、ウサギやサルで動物実験した際は何の問題もありませんでした!使用して10分で透明になり、だいたい一時間持続します」 「なるほど。つまり君はウサギやサルで安全なら人間でも問題ないと言い切るつもりかね?君も研究者なら動物種差という単語を知らんわけでもあるまい」 「いえ、そんなつもりはあ

      • 【この世界の片隅に】すずさんは‘首をかしげる’から好きになれる

        先日、れいわ最初の終戦記念日ということでAmazonプライムでアニメ映画「この世界の片隅に」を鑑賞しました。 この作品の予告編から漂う‘ほんわかした’雰囲気になんとなく忌避したい感情があったためか、公開されてから実際鑑賞するまで随分時間が経ってしまいましたが、もっと早くみておけばよかったと後悔しています。 今回、この映画を最も魅力的たらしめている主人公「すずさん」について個人的な視点から考察したいところがあったので記事にしました。 照れ隠しをするすずさん広島市の実家から

        • 今日の学び「教皇と皇帝とトヨタ」

          最近「超訳 ヨーロッパの歴史(原題 THE SHORTEST HISTORY OF EUROPE)」を読んでいます。 高校で世界史をほとんど学んでいなかったせいか、タメになったと思える知識がたくさん詰め込まれている気がする。 今日はこの本の第6章「教皇と皇帝」を読んだ。 著者がオーストラリア出身の歴史家である上に、西洋史の本であるため日本に馴染み深い話などはほとんど出てくることはないが、この第6章には珍しく日本にまつわる一節があった。 政治に宗教が深く介入したり、宗教

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          【ダヴィンチ・コード】"科学的に"キリストの血脈はほぼ遺伝されない【ネタバレ考察】

          以下の文章にはネタバレを含んでおりますのでご注意ください。 久々にロン・ハワード監督の「ダヴィンチ・コード」を見ました。 この映画が上映されたのは10年以上前ですが、やはりいい映画というのは色褪せないですね。 まあ原作が素晴らしいというのもありますが、非常に面白い物語です。 かくいう僕も当時映画が公開されると知り、中学生で上下巻の書籍を読んだことを覚えています。それからダン・ブラウンの小説を読み漁りました 笑 映画は原作小説を詰め込んだせいか、暗号考察がかなり簡略化

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          観る前に絶対読んでほしい『ドラクエユアストーリー』の感想

          数ヶ月前に予告を見に行った時から気になっていた『ドラゴンクエスト YOUSTORY』を観てきました。 公開当初から賛否両論を集めており、比較対象に『デビルマン』(有名なクソ映画)が挙げられるほどとのこと。 『ドラクエ5』という確固たる基盤とフルCGムービーを使ってどうして『デビルマン』クラスのクソ映画が作れるというのか……? 期待に胸を高鳴らせながらTOHOシネマズに足を運びました 笑 なるほど、これはファンを冒涜するクソ映画と言われてもおかしくないですね。 ドラク

          観る前に絶対読んでほしい『ドラクエユアストーリー』の感想

          『アルキメデスの大戦』感想(ネタバレ無し)

          TOHOシネマズにて、邦画『アルキメデスの大戦』を鑑賞してきました。 私は洋画の方が好みなのですが、時代劇系、あるいは戦争系の映画は別。終始真面目に映画をやってくれることが多いので好きです。 今作は菅田将暉主演のポップな配役で、「戦争を語れるのか?」と不安を感じていましたが、大変素晴らしい作品でした。 あらすじ 日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。山

          『アルキメデスの大戦』感想(ネタバレ無し)

          豚コレラ情勢をサッカーにたとえてみた

           2019年2月9日現在、岐阜県を端に発した豚コレラが獣医師、畜産農家の必死の防御をかいくぐり全国へ拡大しつつある。  事態が日を追うごとに悪化するに従い、本感染症の抱える問題が明らかになってきた。今回はそれについて一般の方にもわかりやすくまとめようと思う。  感染症対策はサッカーに似ている。敵チーム名は豚コレラ。対して我ら日本畜産チームは農水省監督の下、獣医師や畜産農家選手で敵を迎え撃つ。  過去26年に渡る戦いにおいては、農水省の公布する飼養衛生管理基準と家畜伝染

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