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フリーゲーム「八月館」の紹介に代えて

8月13日にフリーゲーム「八月は星の調べの館から」をリリースしました。
なんと、公開からすでに3ヶ月が経とうとしている…!

◆概要
ジャンル  :短編ミステリーノベル
作品の雰囲気:ワイワイ、切ない、温かい、ドキドキ
プレイ時間 :クリアまで30分~1時間ほど
END数   :3

「夏の洋館でのミステリー」というと物騒な殺人事件が起きてしまいそうな舞台設定なのですが、血生臭い展開はなしの日常ミステリー×犯人当てゲームです。
夏休みの思い出づくりに音楽家の別荘にやってきた主人公たちが出会うささやかな事件をめぐる謎解きノベルになります。

今年の夏は終わってしまいましたが、「八月館」は年中開いております。
ふと夏の気配を感じたくなりましたらぜひ、ノベコレ・ふりーむ!ほかでダウンロードしてみてくださいませ。

※ノベコレではブラウザ版もプレイできます!


ちなみに、製作者はふだんは小説を書いていることが多く、北村薫先生を祖をする「日常の謎」系統の小説が好物です。
好きな理由はいくつか思い浮かぶのですが、「物語=ドラマ」でありつつ、小さな心の動きや日常生活の質感を丹念に汲みとるところに惹かれたのだと思います。
劇的な夢へのトリップ体験を求めて、荒唐無稽で刺激に満ちた冒険に出かけたい日もありますが、ほっと心を落ち着ける居場所に腰を落ち着けたいときもありますよね。
自分にとって「日常の謎」系統の作品は、ほっとできる居場所のようなもの。
物語の幕を閉じてもういちど旅立つときに、これから生きていく「日常」の解像度をそっと上げてくれるところも好きです。

「日常の謎」作品には短編が多いため、犯人当ての要素が強いものはあまりお見受けしません。
そこで「八月館」では選択肢で分岐するノベルゲームである形式を活かして「プレイヤーに犯人当てに挑んでもらう」ことにしました。
そうして日常の謎×犯人当てというコンセプトを決めて、シナリオを書いたのが2020年6月頃だったのですが……。

じつはさまざまな理由でお蔵入りを考えてた作品でした。

何とか時間をつくってゲーム制作を始められたのですが、それも2021年に頂いたさまざまなご縁のおかげです。
キャラクターイラスト・ビジュアル面をご担当いただいた まのい様、作品を彩る音楽素材の提供元様、そのほかご協力いただいた方へ、改めてお礼を申し上げます。

最後にこの2ヶ月で八月館をプレイしてくだった皆さまへ。
ゲーム制作は今作が初めてだったのですが温かく迎えていただけて、心から嬉しい思い出ができました。

シナリオ書きたい!とも演出アップデートしたい!とも、まだまだ考えている部分もあるため、今度もまたお付き合いいただけますとなによりです。


プレイされた方へのおまけ


サブスク漬けになりながら自宅作業していた時にキャラクター達のことを考えながら聞いていた曲リストをどうぞ!

・夏影、ピアノを弾く/ヨルシカ
・夜想曲第2番変ホ長調 Op.9 No.2/ショパン
・ベルガマスク組曲:第三曲「月の光」/ドビュッシー
・ふたつのアラベスク/ドビュッシー
・トロイメライ/シューマン
・ユモレスク/クライスラー
・愛の挨拶/エルガー
・愛の悲しみ/クライスラー
・愛の喜び/クライスラー
・美しい夕暮れ(ヴァイオリン&ピアノアレンジ)/ドビュッシー

作中に採用しているものは数曲なのですが、彼女や彼はきっとここにあるような曲も弾いてくれたはず…。

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