"ド"ベンチャーへの入社を迷っている方々へ。 #新卒せきらら日記
先日、大学生とご飯に行った際に
「実際ベンチャーってどうなんですか?」
と聞かれたり、社会人2年目の先輩に
「ベンチャーへの転職を迷い中で、実際どうなのか聞きたい」
と相談されたりしたので、新卒で"ド"ベンチャーに入社し、半年働いてみて実際どうなのかを、せきららに語りたいと思い、「#ほっちの新卒せきらら日記」をはじめます。
ベンチャーといっても、規模や自分のステータスによって判断が大きく変わると思うので、簡単なプロフィールを。
【株式会社Morning Labo】
会社HP:http://morninglabo.com/
社員3名で、上司2人は夫婦。会社は自己資金で運用。
◎私と会社の馴れ初め
大学2年生の秋に代表と出会い、3年の春から約2年間インターンを経験。5歳離れている姉がいることから、高校生の時から就活への不安を持ちながら長い就職活動を経て、大学4年の6月に弊社への入社を決意。
ベンチャーに新卒入社する際に気をつけた方がいいこと
就活生に「ベンチャーで働きたいなって思っていて...」と相談された時に、まだ社会人として半年しか働いてない私が伝えるのは、以下の4つのポイントです。
1.社内政治
社内政治って大きい会社しかないんじゃないの!?って思う方もいるかもしれませんが、人が集まれば政治は発生します。恐らく、小さい会社であればあるほど、それがより新卒、若手に影響されます。
私が勤める会社は上司2人が夫婦なので、意見のぶつかり合いはあっても、根の部分がとても強く繋がっているため、私は自由に意見が言えます。
私は、小さな会社であれば衝突が生じることは特に問題ではないと思っていて、それよりも何で衝突しているのかというのを読み解くことが大事だと感じます。
そのため、2年間のインターンは大変大切な時間だったと感じます。就活と恋愛はよく似ていると言われますが、恋人と2年ほど付き合うと相手の本音や根底にある価値観が見えてくるのと同じで、私はインターンをすればするほど、代表との価値観にとても近しいものを感じたので入社を決めました。
インターン期間が短かったり、ましてやインターンをせずに入社を決めるのはかなりリスクが多いと思うので、実際に中に入ってみて、社内のコミュニケーションや、空気感をしっかり体感するのは大事だと思います。
2.会社の資金事情や目標と現状地点の把握
当たり前のことですが、お金の事情は絶対に大事です。その会社がどういう目標を掲げていて、今はどの地点なのかということを認識すること。大手への就職でも大事なことですが、"ド"ベンチャーに就職するとなると、よりきちんと把握することが大事だと思います。
ベンチャーは、本当に自分の働き方次第でその会社の売り上げが変わります。ですので、売り上げをどのくらい上げなければいけない時期なのか、それによってヒリヒリ度が全く違います。
やりたいことをやりたいから入社したけれど、あまりにも激務で体調を崩してしまっては本末転倒です。自分の耐えられるヒリヒリ度と会社のフェーズを理解するのはとても大事だと感じます。
特に、少人数の小さな会社であれば、社長がどこを目指しているのか、その目指す場所を自分も追い求められるか、ということを考えるといいのかなと思います。目標に同意できなければそこの会社で働く意味がありません。
そんな話をきちんと正直ベースで話せる関係性を入社前から築くことが大切だと感じます。
3.自分の性格を正しく理解する
先ほど述べた、自分の耐えられるヒリヒリ度の話にも近いと思いますが、自分の性格を正しく理解することはとても大事だと感じます。
不安定さを楽しめる人間なのか、もし会社が傾いた時にどう感じる人間なのか。学生の時は、「自分は大丈夫!」と思っても、実際入ってみたら、ベンチャーならではの不安で苦しくなってしまう時は少なからずあると思います。もちろんこれは大手でもベンチャーでも関係なく大事なことです!
後ほど話しますが、私も一時期不安になってしまった時がありました。「同期がいない」ということは、内定承諾時には全く問題に思っていませんでしたが、大学4年の10月になると、大手は内定者研修や内定式、内定者懇親会が始まり、SNSは「同期最高!これから頑張ろう!」の投稿に溢れます。私は正直当時SNSが嫌いになったし、不安に駆られました。自分でもそんなにダメージをうけると思っていなかったので、驚きました。
そんな経験があったので、自分は無意識レベルで普段何を大切にしていて、どんな価値観で生きているのか、ということに、とことん向き合うことをとてもお勧めします。
4.会社にとって自分は何者なのか
意外と大事なのがこのポイント。その会社には自分は何を期待されて内定をもらったのか。何者だと思われているのか。これらを理解してから、入社への判断をすることが大事だと思います。
たとえデザイナーとして内定をいただいたとしても、優秀なデザイナーの1人としてなのか、会社の初めてのデザイナーとしてなのか、それとも会社のブランディングを一任されるデザイナーとしてなのか、全然違いますよね。
もちろん入社してから変わる部分もありますが、ある程度内定をいただいた時に把握しておくことで、入社前後のズレが少なくなるのでは、と思います。
社会人になってから大手に憧れたポイント
とは言っても、私が社会人になり、客観的に大手に就職したらこんないいことがあるだろうなと憧れたところもありました。
1.同期の存在
先ほどあげた通り、同期がいないって思ったよりも寂しいです。気軽にタメ口で話せる存在が身近にいない状態は、思えば今まで生きて初めてなんだと入社してから気がつきました。
「今日めちゃくちゃ疲れたわ〜」「さっきはドンマイ」「めっちゃ助かる〜ありがと〜ほんと神〜」「さっきすごい怒られてたけど、私はそんな〇〇悪くないと思うよ」「今日頑張って乗り切ろ〜終わったら飲み行こ〜」
こんな気軽な会話が同期がいないとできません。ちょっとした愚痴も気軽には吐けません。社会人になってから、日常のそういう会話が気がつかないうちにストレス解消になっていて、助けられていたんだなと気がつきました。
私は幸い、普段からひとりで過ごすのが好きなこと、そして何よりも実家暮らしで家族と毎日会話ができたり、心の中で同期と思える他社に就職した友人たちに会えたりしたため、苦しむまでにはいきませんでしたが、それでもやっぱりちょっとした些細な気持ちを共有できる仲間って大事だなと痛感しました。(そう感じてる時に、ストーリーズとかに同期で盛り上がっている様子が上がってると寂しさが倍増しました。笑)
2."普通"を知れること
私はいわゆる"普通"の会社を知りません。なので、組織や人事など、"普通"の会社が当たり前でやっていることに関して、わからないことだらけです。
大手に入社したら、そういう制度が恐らくしっかり出来上がっていて、学ぶことができたんだろうな〜と思っています。そして、そういった力がベンチャーには大事だと感じるからこそ、憧れを抱くのかもしれません。
でも、ポジティブに捉えれば、恐らく、大きな会社に最初から入っていたらそれらが当たり前に感じてしまい、ありがたみがわからなかったかもしれません。そういった意味で、"普通"を学べる経験はとても素敵なことだということを大手に入社したけれど悩んでしまっている友達に伝えています。笑
そして、こちらも幸せなことに優秀な友達たちが、超大手企業に入社したため、話を聞いて、学ぶこともできなくはありません。これからも話を聞けるチャンスがあれば、良いところをどんどん真似していきたいなと思っています。
終わりに
長々と語りましたが、私は社会人になって半年、一度も「明日会社やだな〜」と思ったことはありません。大変なことや、辛いこともたくさんあるけれども、日々Morning Laboで働けて幸せだなと感じています。
自分がこの選択をしてよかったと思うからこそ、これからベンチャーに進む人たちが苦しむことなく、同じ想いで働ければいいなと強く感じます。
このnoteが何かお役に立つことが幸いです!
それではまた。