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春琴抄のような

大学の講義で、春琴抄を読んでこいという課題が出た
わからない単語をしらべ、自分なりに解釈しながら読み進めていく
今回は春琴抄の感想になりそう
ネタバレあるので気をつけてください

物語は語り部が進めていくかたちをとっていて、実際に存在した人の口伝えを聞いているみたいだった
時代の流れ的にピンとこない単語はあったけど、堅苦しい難しい単語は少なく、滑らかに読んでいくことができたと思う

俄盲の春琴とその手挽きの佐助との物語である
この話は①春琴の目が見えていた頃、②春琴の目が見えなくなった頃、③佐助の目が見えなくなった頃の3つに大きく区分できる

それぞれの分岐点ごとに転調していき、退屈しない本だなと思った
まるで本当に存在したかのような話者の話ぶりに、春琴の美しさを私も拝んでみたかったなあなどと思う

自分の目を躊躇なく潰し、目が見えなくなったことを心から喜ぶことができるほどの恋慕の強さに引いたと同時に憧れを抱いた
一生涯その人だけを目に写し生きるということの美しさが描かれた一冊だった

私は深度のある恋の美しさを感じたが、他の読者はどうなのだろうか
気になる

読みたい本がこれでひとつ読破できた
明日からも本読むぞー


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