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本質
積読チャンネルで紹介されていた本。
複数読んでいるのもあり、なかなか進まなかったのですが、何とか読了。
読み終わって、スッキリとはいかないのは、題名からもわかりますが…善きにせよ、悪しきにせよ「ことば」の怖さを感じます。
若いころ仏教情報センターに関わり、カルト的集団や新興宗教の影響で、脱会後の生活バランスを失い、上手く社会に溶け込めなくなった方々と話したことがあります。宗教をやめるイコール地獄に落ちる的な考えをある種洗脳されていて、電話口でそんなことはないですよと話したりもしましたが、恐怖はなかなか去らないようでした。
さて、本書はカルトや直販の問題とくに言葉を用いた集団意識から深みにはまり、お金を払うことからさらに深みに入っていく、たまたま引っかかった人たちのことをインタビューやデータを用いて話ています。
個人的に興味深いのは、SNSとカルト的集団の関連性です。固有名詞がバンバン出てきてここまで書ける?とか考えましたが…その点も具体的なんで学びがあります。
ただ
300ページを超える、気が滅入る部分もあるから人によっては時間がかかる作品ですが…宗教に関わる人々には、リテラシーとして第6章だけでも読んだ方がよいなーと思う一冊です。