
厚い、熱いそして悲しい
やはり積読チャンネルで紹介された本。かなり厚いのですが、何とか最後まで読めました。
頭出しがまず、入国審査でのハヤブサ泥棒の姿、それを捕まえようとする人。タイムリミットもあり緊迫のシーンからスタートとします。
鳥泥棒の歴史やらドバイの話やら重層的に話は展開します。
和訳されたものですから、読みづらい部分もあるかと思っていましたが…すんなり読めました。
ピダハンでも訳をされた屋代通子さんは素晴らしい!
犯罪者のレンドラムの才能は確かに凄いし、腕はよい。ある種の天才教育の賜物ですが、残念ながら生かし方を間違えるとこうなるという話であります。また、転落から復活の光がなかったわけではないが、不倫や友人を裏切る行為が高くつき、インターネットにより罪を隠せない状態になることも見えてきます。
ハヤブサという野鳥が生み出すさまざまなドラマに圧倒されました。読み終わりましたが、なんとなく寂しくなる…一冊です。