初心
朝のルーティンは、テンプルモーニングラジオと円覚寺の横田南嶺老師のラジオなのだが、昨日の朝のラジオは身につまされた。
本休寺の住職に就任したのは、平成10年だから23年もやっていることになる。初心にあった緊張感や新鮮味はやはり徐々に失っていく、謙虚さも同時に失っていないだろうか?と反省した。
さて、過日、こちらのノートで書いた、寺葬儀を行ったかたの七日経に伺った。旦那さんの話になり、テンプルモーニングラジオでその方の話をしたことを報告した。
ご子息、お孫さんたちと自分が話した内容を聞いてもらった。話したことを報告していなかったので、胸のつかえがとれた感覚がある。
聞きながら思うのは、この居間でちゃぶ台で話をし、住職として様々な話を伺ったことを思い出し、色々な有形無形の財産を頂いたことを感じた。家族、親族も喜んではくれたが…。
頂いたご縁を寺院にも社会にも還元できているかと言われると心もとないが…原点に立ち返る機会を頂いたと感じる。
初心忘るべからず
肝に銘じる一瞬であった。