キャリアカウンセラーの読書記録No.12 声筋のすごい力
今日紹介する本は「こけない 老けない よろめかない 声筋のすごい力」です。
これは、山王病院東京ボイスセンター長の渡邊雄介先生がお書きになった本です。
私は、この本を読んで、「声筋ってどこのことだろう」と疑問に思いました。
本を読む前は、声帯を動かすための筋肉のことなんだろうという漠然とした理解をしていました。
どこにあって、それがどういうふうに動いているのかというのが分かりやすく説明されてるかなと思って読んでみました。
声帯を動かす筋肉と喉仏の周りの筋肉のことを声筋と呼んでいるのです。
すごく小さいけど細かい筋肉がいっぱいあるんです。
次に、声が出るメカニズムを知りたいと思いました。
なんとなくの理解ではですね、声帯が震えて声が出るんだろうという理解をしていましたけれど、具体的にどんなふうに動いているのかは、見たことがないので、よくわからないなって思っていました。
この本で書かれているのは、声帯っていうのは3つの役割を持っている。
一つは声を出す。
もう一つは踏ん張るために力を入れる時。
あと呼吸をする。
声帯は、この3つの役割を持ってるんです。
そして、声帯は、息をする時は開く。
声を出すときは閉じる。踏ん張る時も閉じる。
声帯は、開いたり閉じたりっていうことを繰り返しているんですね。
声が出る時は閉じていて、肺から空気が出る時に声帯の閉じたところの隙間に空気が通って、空気が通る時に声帯の閉じてくっついてるところが振動して音が出ます。
なので声帯がうまく閉じられないと、声に関していろいろトラブルが発生します。
どんなトラブルかというと、声がかすれるとか、思ったような声が出にくくなる。例えば高い声や強い声が出にくくなるとか、声がちゃんと出ないのでよく聞き返されるとか。
そういう声のトラブルにつながるそうです。
声のトラブルだけではなくて、踏ん張ることも難しくなります。
力を出す時にも声帯を閉じて上体を安定させるっていう働きがあります。
声帯がちゃんと閉じられなくなると、息が漏れてしまい、力が入らないので、踏ん張れなくなるのです。
あと誤嚥も起こすということです。
声帯が閉じることで、食べ物が肺の中に入らないようにしてるんですけれど、うまく閉じられないことによって食べ物が肺の中に入ってしまう。
それで肺炎を起こすというようなことにもつながります。
あと、ずっと開いたままだと空気がずっと漏れてるような感じなんで、呼吸も苦しくなってきます。
声帯周りの筋肉にトラブルが発生すると
声だけではなく、いろいろ健康面にも影響が出てくるということなんですね。
ですから声帯とか声帯周りの筋肉っていうのは目には見えないんですけれども、そして喉のところの周辺の筋肉なので、体の中では本当に小さい筋肉たちなんですけれども、人間が生きていく上では、大きな役割を果たしているんです。
その声筋は筋肉なので筋トレをすれば、鍛えることができるんです。
私たちが日常生活の中で声筋を鍛える方法というのも書かれています。
私が一番簡単だと思ったのは鼻歌ハミングです。
鼻歌を歌うのを毎日やっていると、声筋が鍛えられるんです。
私も、ちょっとやってみようかなーなんて思いました。