一人旅の虚しい時間
友達は多くないし、人付き合いも得意ではないので、昔からよく一人旅をしてきました。
旅は好きで、国内外いろんなところに行きましたし、今このnoteを書いているのも、実は旅先です。
今年に入ってふと思い立って、貯まっていたマイルを使い、金曜日有休を取り、弾丸で北陸へとやってきました。
特にこの10年ぐらいは、有名な観光地にはほとんど行かなくなりました。
目的は地方の美味しいご飯と、あとは美術館、建築、喫茶、銭湯、サウナ、自分が好きなそのあたりを下調べして巡ります。
一人旅をしていると、必ず毎回訪れる「ある時間」があります。たぶん、この時間が訪れなかったことはないと思います。
不意に訪れるのです。「一体自分はなぜここに来ているのだろう。来てどうするのだろう。」という、虚しさに襲われる時間です。
今回ももれなくやってきましたので、こうやってnoteを書いて気を紛らわせています(笑)。
自分はペーパードライバーのため、地方に行っても移動は公共交通機関です。電車やバスを乗り継いで、時には30分、40分歩いたりもして、結構いろんなところに出向くのですが、それでも一日中外出していると、ポッカリ空く時間が必ずあるのです。
行った場所をあっさり見終わる時があります。だいたいが、期待して行ったけど、そこまでテンションが上がらなかった時。美術館とかお店とか。
早々に見終わって、でもまだ夕食まで時間があるなあ。経験則では、そこがバスとかを乗り継いで行った場所で、帰りのバスを小さなバス停でポツンと待っている時に、よくその時間はやってきます。
ん?なんか虚しいぞ。一体何が楽しくて、こんな知らない場所のバス停に一人立っているのだろう。
たぶんそこが人もたくさんいて、活気のある場所であれば、そんな気持ちになりにくいのだと思います。
行くまでは目的地へのワクワクがあったのに対し、帰りは地方独特の少し寂れた、淡白な感じが急に目の前に解像度高く現れて、孤独を感じるのでしょう。
普段の生活では、自宅に帰ることができるけれど、旅先ではそれができない。この知らない世界で、どうにか一人で過ごさないといけない。根無草のような気持ちになるのかもしれません。
仕事で何も成し遂げていないのに遊んでばかりの自分。
人と楽しく友だち付き合いのできない自分。
この年齢で配偶者もパートナーも子供もおらず、一人で旅するしかない自分。
気づいたら、また自分を責めていました。
それにしても、この自分を責める内容、毎回同じことを書いている気がします!よほどコンプレックスなのでしょうね、、汗
こういう時の自分の処方箋は、その街の喫茶店に入ることです。
喫茶店というのは、自分にとっては気が紛れる場所なんですよね。
適度に人はいるけど、干渉はされない。でも他人が思い思いに過ごしている様子に触れると、なぜか気持ちが落ち着くのです。それがもしかしたら自分にとっての対人関係の心地よい距離感なのかもしれません。そうであるなら、人と旅行に行くなんてもってのほかなんですよね。
いざ、人との距離が縮まったら居心地悪くなるくせに、一人旅をしている自分を責めるなよ!と思います(笑)。
話は逸れますが、昔ながらの喫茶店のインテリアが好きで、気持ちが上がるというのもあります。
こうやって喫茶店でnoteを書いていたら元気が出てきたので、夕ご飯に行ってきます!
しかも、毎回この虚しい、ちょっと苦しい時間があるのに、また必ず旅に出たくなるんだよなあ。
今回、noteを書くという処方も知ることができたので、虚しさとうまく付き合っていきたいと思います。